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武術のルーツ探りたい「ガチ甲冑合戦」仕掛け人の思い

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武道家らが協力、一騎打ちのガチンコ勝負

 伊勢安土桃山城下街では3回目となり、今回は桶狭間の戦いがテーマだ。フランスからも武道団体が参加予定で、約200人の甲冑武者たちが激突する。  「織田軍は長柄槍隊を編成し、5~6メートルの長柄槍(長い柄を備えた槍)を再現。今川軍は3~4メートルの槍で対抗します。戦国時代の長柄槍を再現して集団戦を行います。歴史的検証を試みるイベントは、初めてでしょう」(横山代表)  これまで大阪城、大阪府内各地、和歌山県下、関ケ原(岐阜県)、東京・フジテレビお台場などでも開催してきたが、常にガチで、激しい攻防戦となっている。なぜガチ甲冑合戦にこだわるのか。  「1つは武術のルールを探りたいということ。もう1つは、日本はゆるキャラのイベントが多いので、ヨーロッパから比べると、あまりにも差がある。日本レベルを高め、彼らがやっているリアルな合戦再現の方向性にもっていきたいということ。そうした中でガチ甲冑合戦が生まれました」と語る横山代表。  武道家などの協力を得て、もちろん、刃のついていない槍を使って、怪我をしないように本当に戦い、投げ合うという。だいたいの流れを決め、ルールにしたがって勝敗が決まった時点で審判が止めるが、一騎打ちのガチンコ勝負。これまで20回ほど開催し、大掛かりなものは毎回、観客が2~3000人は集まるそうだ。

甲冑の研究も行う

 道場の2階には、実際に戦国時代に使われていた甲冑などが置かれており、それらの研究もしている。  「足軽が使っていた甲冑は、刀とかは大丈夫なんですけど、槍とかで突かれたらたちまち終わりなんです。袖も簡素なものでできています。甲冑も身分によって、造りが違います。それと合戦では刀はあまり役に立たず、槍が威力を発揮します」と横山代表。  槍隊、近習隊には一般参加もできるうえ、織田軍が村人に見立てた観客に本物の古銭をまく銭振る舞いなどもある。また、28日は子供から大人まで参加できる「甲冑ちゃんばら」を行う。2日間、まさに同城下街は甲冑合戦一色に染まる。  ■横山雅始(よこやま・まさし)1954年神戸生まれ。中学校時代から柔術や剣術などを習い、高校からは空手を始め、大学時代も含め各種大会に出場。30歳からヨーロッパと日本の国際交流の業務を開始。実戦的な制圧術や護身術の指導をフランスで依頼されたのをきっかけに、実戦護身武術「功朗法」を創設。フランス国家憲兵隊やイタリアの警察隊ほかヨーロッパの武道団体の招聘を受けて指導。2000年から日本にも道場を開設。功朗法のほかに、戦える日本武術を追及して日本甲冑合戦之会を設立。 (文責/フリーライター・北代靖典)

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