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本当は12球団一怖い“名将”原監督

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Wedge

 巨人・原辰徳監督(62)が9月11日のヤクルト戦(東京ドーム)で通算1067勝を挙げ、川上哲治元監督が保持していた球団記録1066勝を抜いた。少なくともレギュラーシーズン数字の上では、「ドン」と呼ばれた偉大な先輩を超え、巨人史上最多の勝利数を誇る一番の“名将”となったわけである。

 それにもかかわらず、原監督は記録更新後、いやに怒りを露わにする場面が目立つ。最初は1067勝目をマークした明くる日の12日、やはりヤクルト戦(東京ドーム)の試合中のことだった。  4-4の同点で迎えた七回、この回から3番手で登板した大江竜聖(21)が先頭打者・青木宣親(38)を四球で歩かせた。その途端、ニッポン放送で解説していた巨人OB・川相昌弘氏(55)がこう指摘したのだ。 「いま原監督がパーン! と(自分の)太腿を右手でたたきましたね」  すかさず「その原監督の心境は?」と実況の松本秀夫アナ(59)が突っ込むと、やはり巨人OBのゲスト解説者・桑田真澄氏(52)がこう言った。 「ううむ! 先頭打者にフォアボールか! というところでしょうね」  大変実感のこもった演技交じりの説明に、東京ドームの記者席で聞いていた私は思わず吹き出してしまった。たぶん、実際の原監督はベンチの中でもっと感情を剥き出しにしているんだろうなあ、と察しながら。  桑田氏も川相氏も、原監督はかつて巨人でともに戦い、同じ釜のメシを食った元チームメートだ。川相氏は第2次原監督時代の2013~15年の3年間、ヘッドコーチとして原監督を間近で支えていた経験もある。それだけに、両氏の語る“原像”はリアルで生々しく、実に興味深かった。  その5日後、17日の阪神戦(東京ドーム)で、原監督の怒りはますますヒートアップ。大差のついた試合の終盤、田中俊太(27)に“懲罰交代”を命じた。  主力の坂本勇人(31)、岡本和真(24)が2試合連続で欠場となったこの日、原監督は田中俊を2試合連続で「7番サード」でスタメンに抜擢している。それだけ原監督の期待も大きかったのだが、田中俊が九回、2連続エラーをして失点のきっかけを作ると、即座に吉川大幾(28)に交代させたのだ。  0-11と大敗した結果への怒りもあったのだろう。試合後に交代の意図を聞かれた原監督は、こういう独特の言い回しで田中俊を斬って捨てた。  「ピッチャーというのは、3アウトを取ればいいんだけどね。(田中俊のエラーのためにアウトを取れず)4アウトも5アウトも取れというのは、(ピッチャーには)酷な話でね。(田中俊の交代は)最善の手でしょうね」

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