メルセデス・ベンツGクラス、Eクラスなど ディーゼルモデル リコール届出 クーラントポンプ不具合
クーラントポンプ不具合
メルセデス・ベンツ日本は、2022年6月30日付で、Gクラス、Eクラスなど、ディーゼルモデル(2018年7月9日~2022年4月5日輸入)計4067台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 【写真】対象機種は?【画像で確認】 (11枚) 国土交通省によると、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御がおこなわれている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。 そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下するなどの不具合が発生し、排気ガスの再循環装置 (EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯とともに排ガスが悪化。 さらに短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがあるという。 改善策として、全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。 また、負圧回路の点検をおこない、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。 ドイツ本社からの情報、および市場からの情報提供によりリコール届出となった。 同様の不具合は8件確認されている。なお、この不具合による事故の発生は確認されていない。
AUTOCAR JAPAN(編集)