<ラグビーW杯>日本がサモアに圧勝でW杯初となる2勝目!
日本は後半も主導権を失わない。後半4分、日本ボールのスクラムでサモアが反則。セットプレーがキーになっていく。五郎丸のタッチキックから、敵陣10メートルのラインアウトでドライビングモールを押し込みながら、ボールを展開させると、サモアが、また反則、五郎丸が、右の角度からのペナルティを決め、23-0。 サモアも、ようやく反撃。日本ゴールに迫ってくるが、最終ラインは突破させない。逆に反則を得て優位を保っているスクラムを押してピンチを脱出した。 15分にタックルにいった山田の頭にひざがはいって担架で退場するアクシデント。攻守に活躍が目立った山田の戦線離脱は大きいが、日本の運動量は落ちない。19分に五郎丸がペナルティに成功。26-0として勝利をほぼ決定的なものにした。 60分を過ぎ、怪我が心配されていた切り札のマフィが投入された。ボーナスポイントを得るためには、あと2つトライを重ねておかねばならない。 だが、24分、敵陣10メートルの攻防からボールを奪われると、逆にカウンターを食らった。左右に大きくボールを動かされ、人数が足りなくなったサイドをつかれ、最後は左隅にトライを許した。26-5となったが、残り10分をきって、フレッシュな日和佐、木津を投入。日本は、37分にパウロがイエローカードでシンピン退場、得た反則で五郎丸が敵陣10メートルにタッチキック、ラインアウトからスピード感のある展開で攻めこむ。日本が最後まで主導権を握り、サモアの長所を消したまま、ボールを蹴りだしてノーサイド。ワールドカップで初となる歴史的な2勝目を挙げた。 試合後、リーチ主将は、「タフな試合だったけれど、ワールドカップで2勝して、目標だった準々決勝に近くなってうれしい。プレッシャーをかけ続けられたのが勝利の要因だと思う」と語った。 ボーナスポイントの1を取れなかったのは痛いが、南アフリカ、スコットランド、サモアの対戦結果次第では、日本が、12日のアメリカ戦でボーナスポイントを奪って勝利することを前提にベスト8進出への可能性は残した。