東電が「安全改革プラン」進捗を報告(全文1)1、2号機の排気筒解体に着手
トヨタ式カイゼンに取り組み中
今後、一定のレベルに上がってきたと思いますけれども、どちらかというとやはり、同じクオリティーの対応を、より多くのパーティーでこなせるように、そういった技能者の横展開という形のところ、あるいは当然、ツール等を含めて、さらなる改善にも努めてまいりたいというふうに考えてございます。 それから2番目のところ、トヨタ式カイゼンの取り組みということで、われわれ、自分たちの安全性向上・生産性向上のためには、技術力をやはり、さらに高めなければならないというところで、現在、トヨタ式カイゼンに取り組んでいるところでございます。実際、火力発電所で展開をされているような、ここで例示されている直営による遮断機の保全などを取り込んで、原子力発電所でも、自ら工夫をしながら保全に取り組んでいる。それを通じて安全でシンプルな仕事のやり方を実現していくということを取り組んでいるということでございます。 それから内部規制組織の活動ということで、上段の一番右のところでございますけれども、原子力安全監視室から何点か指摘を受けているところでございます。2項目ございますけれども、上段にありますとおり、やはり今回の、いわゆる1Fの3号機の燃料取り出し装置のところもそうですけれども、やはりオペレーションのところの要求事項をもう少しきちっと初期の設計に反映をしていくというところ、設計プロセスの強化が必要であるといったところの指摘をもらっているというところでございます。 その中段のところに移りますけれども、安全意識、対話力、技術力の向上のため、それぞれの取り組みの状況でございます。安全意識のところにつきましては、先般、保安規定の違反ということで、いわゆる予防措置の水平展開のところに対する不備を指摘を受けてございます。こちらについては原因を追及した上で、これに対する対策としましては、ツール、1人1人の人間が責任を持って仕事をするということはとても大切なんだけれども、それに加えてやはり管理者が、しっかりその様子をモニタリングできるツールの工夫、ツールの導入というのを併せて行っているところでございます。こうすることによって、個人の力量によらないプロセスでの見直しというようなところを、継続して改善していくというところでございます。