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「1%でも可能性を残して」高校生の願い…特別な文化祭つくるまで 「やっぱり、なんでこの年なんだろう」

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新型コロナウイルスの影響は、学校の文化祭にも及んでいます。自分や周りの健康を守らなければならないのはわかっているけれど、学校生活でのかけがえのないイベントも大事にしたい。そんな気持ちに揺れる高校生がいます。「大人たちには1%でも可能性を残しておいてほしい」。受け入れがたい現実を前に、どんなことを考え、行動したのでしょうか? 文化祭にかける高校生の姿を追いました。(金澤ひかり) 【マンガ】突然始まった「無視」、隠した性的指向、部活での孤立…10代のしんどさ、乗り越えるには

6月の文化祭開催が延期に

話を聞いたのは、東京都国立市の桐朋高校で文化祭実行委員長を務める小杉優太さん(2年)です。 桐朋高校では例年、6月の週末3日間にわたり、来場者約1万人が訪れる文化祭「桐朋祭」を開催しています。ところが今年は新型コロナウイルスで学校が休校になったことで準備が間に合わず、6月の開催はできませんでした。生徒と教員とで話し合った結果、9月に開催を延期し、来場者を制限しつつオンラインを生かした形での開催を模索しています。 過去の実行委員会の先輩たちが桐朋祭のために努力している姿を見て、「自分もこんな風になりたい」と実行委員長になることを決めた小杉さん。「元々突っ走るタイプではあった」という小杉さんですが、「全部自分でやるのではなく周りといっしょにやってみては」という先生からの助言も受け、周囲の声にも気を配りながら、昨年9月、準備をスタートさせました。

全ての準備が「仮定」のしんどさ

準備開始直後は、テーマ決めから始まり、過去の文化祭の良かった点と改善点の洗い出し、展示やバンド、模擬店など参加団体の募集から始めました。 ところが年明け、「中国で新型のウイルスが流行しているらしいね」という話が実行委員会の中でも話題になりました。「その時点ではまだ軽い感じで話しただけ」と、この先、現在のような状況になることまではもちろん予想できていませんでした。 しかし、2月末になり状況は一変。全国の学校に休校が要請されました。 「いつもなら春休みに一気に準備を進めますが、一斉休校が決まったあたりから、雲行きが怪しいと感じ始めていました」と振り返ります。 休校中は毎日のようにオンラインでミーティングを重ねていましたが、小杉さんは「何も決まらない中なので『どうしよう』『本当にできるの?』と不安を伝え合うだけでした」。 4月になっても休校は継続。生徒と先生たちとの話し合いを経て「延期」が決定しました。 「4、5月が一番しんどかったです。先が読めない中で、何を話すにしても仮定の話でした」

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