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カリーとの共存は「無理だ」と言い放ち、放出されたモンタ・エリスという男の人生

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THE DIGEST

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、11年間のキャリアでシーズンMVPに2回輝き、2015、17、18年にはチームを頂点に導いた。32歳のスナイパーは現在もウォリアーズ不動のエースであり、歴代最高のシューターにも挙げられている。  ただ09年のプロ入りから数年間、チームは下位に低迷し、自身もケガに苦しむなど、個人・チームともに結果の出ない日々が続いていた。  そんな当時のウォリアーズで、エースを務めていたのがシューティングガードのモンタ・エリスだ。  エリスは05年のドラフト2巡目40位でウォリアーズに入団。ルーキーシーズンは平均6.8点に終わったが、2年目にはスラッシャーとして大ブレイク。平均16.5点、4.1アシストと成績をアップさせ、最も成長した選手に贈られるMIP賞に輝いた。  キャリア3年目の08年には得点アベレージを20点に乗せ(20.2点)、名実ともにチームのエースに。その翌年にカリーが入団したが、エリスはこの新人ガードと共存できるかという記者の質問に対して「無理だ」と語っていた。  それでも結成1年目の10年には2人で平均43.0点、翌年にも平均42.7点とオフェンス面では好成績をマークした。しかし当時のウォリアーズは”ラン&ガン”を採用していたため、守備は二の次で、結成初年度の平均失点はリーグ最下位、翌年も27位に低迷。身長191cm同士のガードコンビもディフェンスに大きな問題を抱えていた。    2011年にウォリアーズのエグゼクティブに就任したジェリー・ウエスト(現ロサンゼルス・クリッパーズ・コンサルタント)はエリス&カリーのコンビについて「いい組み合わせではなかった」と回想しており、チームは11-12シーズンの途中にエリスをミルウォーキー・バックスに放出する。  このトレードでウォリアーズはアンドリュー・ボーガットを獲得し、ディフェンスの強化に成功。同年のドラフトでは、カリーとコンビを結成するクレイ・トンプソンを1巡目11位で、2巡目35位ではオールラウンダーのドレイモンド・グリーンを指名する。  カリーを中心としたチーム作りにシフトしたことが功奏し、ウォリアーズは大躍進を遂げた。  一方のエリスはバックス加入2年目の12-13シーズンに平均19.2点、6.0アシストをあげるも、チームはプレーオフ1回戦敗退。シーズン終了後にはダラス・マーベリックスに放出され、FAとなった15年にインディアナ・ペイサーズと契約した。  この時まだ29歳とキャリアのプライムタイムにあったが、ボールを長く保持する自由奔放なプレースタイルや3ポイントの精度の低さが仇となり、17年のオフにチームから解雇。その後、NBAのコートには1度も立っていない。  12年間のキャリアの成績は平均17.8点、4.6アシスト。平均得点は先日引退を発表したヴィンス・カーター(16.7点)を上回っている。だがカーターと異なるのは、キャリアを重ねても自身のスタイルを変えられなかったことだ。  先述の「無理だ」という発言にはエースとしてのプライドや、期待のルーキーに対する嫉妬心も込められていたのだろう。  ただもしこの時にプレースタイルを変更し、カリーのサポート役に回れていれば、その後のキャリアは異なるものになっていたかもしれない。 構成●ダンクシュート編集部

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