秋夜に揺れる360年の灯 福島県二本松市、伝統の「提灯祭り」開幕
県重要無形民俗文化財で日本三大提灯(ちょうちん)祭りの一つとされる二本松神社例大祭「二本松の提灯祭り」は5日、福島県二本松市の中心市街地で開幕した。1664(寛文4)年の祭りの起源から今年は360年の節目。初日の宵祭りでは、7町の太鼓台がそろって市街地を練り歩き、伝統の明かりが城下町の夜を彩った。7日まで。 7町の若連による合同引き回しが行われ、各若連の代表が、二本松神社の御神火を移した松明(たいまつ)を手に出発地の旧亀谷ロータリーに走った。1台に約300個の提灯を飾る本町、亀谷、竹田、松岡、根崎、若宮、郭内の太鼓台に御神火をともした。太鼓台は、伝統の明かりを揺らめかせながら運行し、威勢の良いおはやしを響かせた。 本祭りの6日は7町の太鼓台が初日と逆回りで、市内を練り歩く。7日の後祭りは夕方から本町、亀谷、松岡、若宮の4町と竹田、根崎、郭内の3町に分かれ、それぞれの地区を合同で引き回す。