子どもらロボット制御に挑戦 大阪で教室「失敗重ね精度高める」
対話で課題を克服しともに成長する力
教室は午前、午後ともに2時間。大学の講義より長いにもかかわらず、子どもたちの集中力は途切れない。多くは初対面のはずなのに、仲間意識が働いたのか、かなり打ち解けている。講師の西田好光さんは「大人が学びの場を提供するだけでいい。子どもたちは体験しながら自分たちで学んでいく」と話す。 西田さんがそっと指差した方向を見やると、ロボットをうまく制御できなかった子どもの元に仲間が駆け寄り、言葉をかけている。互いの意見や体験を交換し、力を合わせて課題を克服しようとしているようだ。単独ではなく、ともに成長していく力を感じさせた。 最後はタイムレースでガチンコ勝負。苦労を重ねた壁反転などが決まると、みんなでたたえあう。子どもたちは「スピードを出し過ぎると脱線するので、徐々にスピードを下げていくところが楽しかった」「将来の夢はゲームクリエイター。ポケモンみたいなゲームを作りたい」と話していた。子どもたちの可能性の大きさに改めて気づかされる取材となった。詳しくは大阪市西淀川区役所の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)