【40代・50代からの老後資金】「子どもの教育費は聖域」「推し活費は特別枠」な人はお金が貯まらない「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」
◆好きなことを楽しむためにも、家計のメリハリをつけることが大切です
「このように聖域化してしまいがちなのものはほかにもあります。それは推し活にかけるお金です。 最近は、推し活をする人が増えていますよね。イベントに参加したり、グッズを購入したりするほか、時には遠征(自分が住んでいる地域以外のライブやイベントに行くこと)もし、推し活が文字通り生きがいになっている人がたくさんいます。 推し活で人生にハリが出るのはとてもいいことです。とはいえ、これも教育費と同様に、推しのためならいくら使ってもいいと聖域化してしまうのは老後資金を貯めるうえではいけません。やはり使う金額の上限を決めておきましょう。 50代はまだまだ元気で、人生の楽しみを満喫するうえで必要な体力も気力もある年代です。『老後のために』とすべてを諦めてひたすらお金を貯めるだけの人生もつまらないですよね。子どものやりたいことを応援したり、自分の好きなことを楽しんだり…そうしながら一方ではちゃんと老後にも備えているというようになっていただきたいと思うのです。 それには家計にメリハリをつけること、そして支出に聖域を設けないことが大事なのです」
【教えてくれたのは】 黒田尚子さん CFP® 1級ファイナンシャルプランニング技能士。1969年生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年に日本総合研究所に入社。在職中にFP資格を取得、98年に独立系FPとして転身。現在は、各種セミナーや講演、執筆、個人相談など幅広く活躍。CNJ認定 乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格取得。「がんとくらしを考える会」理事、城西国際大学経営情報学部非常勤講師なども務める。『がんとお金の真実(リアル)』『親の介護は9割逃げよ』『病気にかかるお金がわかる本』(共著)『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』『終活1年目の教科書』など多数。 取材・文/倉澤真由美
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