ただ勝つだけでは物足りない 神村「史上最強V」に自信
男子第71回、女子第32回全国高校駅伝が20日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とする男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロで争われる。女子で昨年2位だった神村学園(鹿児島)は鹿児島県予選で1時間6分4秒をマーク。2年ぶりの優勝を目指す。2年ぶり出場の北九州市立(福岡)も上位を狙う。男子は大牟田(同)が名門復活を目指す。例年行われていた開会式はコロナ禍で実施せず、19日は各チームの監督が意気込みを語った。 【表】全国高校駅伝女子郷土勢オーダー 2年ぶりの頂点返り咲きを狙う女子の神村学園は、有川哲蔵監督が「史上最強」と自信を持つチームだ。1996年に優勝した埼玉栄がマークした1時間6分26秒の大会記録を意識。「大会記録の更新と全国優勝が目標」と言い切る。 1区に黒川円佳(3年)を起用。10月の全国高校大会3000メートルで2位に入った好調の黒川で勢いをつける。アンカーは昨年2区で13人抜きの激走を見せたケニア人留学生のバイレ・シンシア(3年)。有川監督は「1区の黒川が粘って流れをつくりたい」と期待する。黒川と3区の中須瑠菜(同)は2年前の優勝メンバーで経験値はどのチームにも負けない。 連覇を目指し2年生だけの布陣で臨んだ昨年は仙台育英に敗れて2位。1年前の涙を糧に成長してきた。「アクシデントがあっても次から次へカバーできる。そういう意味でも史上最強。いいチームに育った」。有川監督が信頼を寄せる選手たちが「史上最強の優勝」を決めてみせる。 (前田泰子)
西日本スポーツ