さだまさし、久々「グレープ」へ不安吐露「記憶では10年以上前のこと。吉田は大丈夫かな」
シンガー・ソングライターのさだまさし(69)が20日、オンラインで開かれた文化放送の定例社長会見にゲストで登場、4月6日、東京国際フォーラムホールAで開催される「文化放送開局70周年記念 海援隊・南こうせつ・さだまさし・グレープ セイ!シュン コンサート」への意気込みを語った。 さだは、音楽プロデューサーとしても活動する吉田政美(69)とのデュオ「グレープ」としてステージに上がるのは久々。「記憶では10年以上前のこと。吉田は大丈夫かな。あのころより成長して(グレープならぬ)“レーズン”でいけると思います」と話し、「吉田はブツブツ文句言いながら出てくると思います(笑)。やって2曲でしょうね」とけむに巻いた。 「こうせつさんとはしょっちゅうです」と言うものの、武田鉄矢(72)らの海援隊とのジョイントも久々。「この人たちと集まるということは『生きてるって素晴らしい』と“生存確認”みたいなコンサートです」と笑わせた。 さだも同局と同じで今年70歳を迎える。「僕は若いころから老人に憧れていたので非常に楽しいんです。70歳でもライブアーティストとして第一線で走れる感謝。いくつになっても人生初はあるので新しい扉を開ける努力を続けていきたい」と情熱を口にした。その上で「歌いたいテーマはいっぱいある。僕のお客さんも育ってくれて何をやっても驚かないので、ちょっと無茶をやってみようかなとも思っています」と抱負を語った。 同局で冠番組も持つさだは「文化放送は楽ですね。NHKに比べて。収録なのでいざというときは、(手でハサミを示し)これ(編集)がありますから(笑)。聴いている人の日常にさだの石をぽーんと投げ込んでいく感じです」と表現した。 同局は70周年にちなみ「ラジオがきっかけ」キャンペーンを展開するが、さだはラジオについて「年取ったことを自慢するわけではないけど、僕らはラジオしかなかった。中1でバイオリン修業のため上京、下宿を始め、食事をしてそこの家族とテレビを見ているのも申し訳なくて部屋に引きこもると、友だちはラジオしかなかった。深夜放送の“心のアニキ”たちの声を聴いていたので、今でもラジオで一人で放送するときはあの頃の自分に語り掛ける思いが強いです」とラジオへの思いを打ち明けた。 同局の斉藤清人社長は「コンサートに参加した人が『音楽っていいな』『ラジオっていいな』と前向きになってもらえる文化放送らしいコンサートが企画できたと思っています」と語った。
中日スポーツ