【金J特集】テーマは“ゲームコントロールの重要性”…扇原貴宏&畠中槙之輔が打倒・川崎への意気込み語る
DAZNとパートナーメディアで構成する『DAZN Jリーグ推進委員会』が、2021シーズンの明治安田生命Jリーグを盛り上げるための特別企画を始動する。オープニングマッチに登場する横浜F・マリノスの扇原貴宏、畠中槙之輔が“打倒・川崎”に向けた意気込みを語ってくれた。 取材・文=藤井雅彦
注目必至の金J! 開幕・川崎戦は「今季を占う一戦になる」
――横浜F・マリノスは開幕戦で昨季王者の川崎フロンターレと対戦します。しかもこの一戦は唯一の金曜日開催、いわゆる『金J』でとても注目度が高いゲームになります。まず意気込みを聞かせてください。 扇原 貴宏(以下、扇原) 「昨シーズン、僕たちはタイトルをひとつも獲得できず、悔しい思いをしました。今シーズンに懸ける思いは強いものがある状況で、開幕戦で川崎と対戦できるのは大きなチャンスです。良い結果を出せれば大きな自信になりますし、一昨年は開幕戦のガンバ大阪戦で逆転勝利して勢いに乗り、そのまま優勝に向けて突っ走ることができました。川崎戦は今シーズンを占う一戦になると思います」 畠中 槙之輔(以下、畠中) 「川崎との昨シーズンの対戦成績は2戦2敗でした。しっかりとリベンジしたいですし、王者と戦えることはチームとしても個人としてもとても楽しみ。自分たちらしいアグレッシブなサッカーでぶつかっていきたいです」 ――昨シーズンの川崎戦を振り返っていただけますか? 畠中 「自分のミスで試合を壊してしまってチームに迷惑をかけたことが今でも悔しさとして残っています。だから今年はしっかりやり返したいという思いがあります。相手はチャンピオンチームで、僕たちが優勝したのは過去のこと。チャレンジャーとして戦いたい」 扇原 「アウェイゲームでは試合途中に退場者が出て10人で戦うことになってしまったけど、数的不利の状況でもしっかりと自分たちのサッカーを表現できていました。川崎は守備的なチームではないので自分たちのサッカーは比較的しやすいですし、F・マリノスらしいサッカーができていた時間帯もあったと思います。個人的にはホームで負けた時の印象が強くて、あの試合は完敗したという記憶しか残っていません」 畠中 「僕もあの試合はよく覚えています。なす術なしという感じで、川崎の強さをまざまざと見せつけられました。自分たちがやりたいサッカーをほとんどできませんでしたから」 扇原 「でも川崎戦はすごく楽しい。お互い攻撃に特長を持っているチームなので、川崎戦は他のチームと対戦している時とは感覚が少し違います。真っ向勝負になるのでプレーしていてヒリヒリする緊張感があります。勝てばすごくうれしいですし、負けたらとても悔しい」 ――多くのチームが横浜FM対策を講じてくるなかで、川崎は自分たちのサッカーを貫いて戦ってくる印象があります。 扇原 「多くのチームは僕たちの良さを消すためにシステムを変えたり、戦術を変えてきます。でも川崎は常に自分たちのサッカーをしてくる。それだけ自信を持っているということだと思います」 畠中 「川崎はすべてにおいてレベルの高いチームです。一瞬でも気を抜いたらすぐにゴール前に侵入されてしまうし、実際にそういった形での失点もありました。DFにとってはとても厄介なチームです」 扇原 「他チームならミスをしてくれるところでミスしてくれないのが川崎。とにかくレベルが高いので90分間一瞬も気を抜けません」 ――警戒すべき選手、印象に残っている選手がいれば教えてください。 畠中 「去年の対戦でインパクトがあって印象に残っているのは三笘薫選手ですけど、川崎は素晴らしい選手ばかりです。うーん、難しいですね。タカくん(扇原貴宏)は誰ですか?」 扇原 「個人的に印象に残っているのはセンターバックのジェジエウ選手かな。スピードのあるエリキが抜け出した時でも、追いつかれて苦労していた印象がある。技術的に優れた選手がたくさんいるのは間違いないけど、ジェジエウ選手のように守備陣に安定感のある選手がいるのは大きい」 畠中 「僕も同じセンターバックとしてジェジエウ選手はレベルが高いと感じました。対戦してみると予想以上にパスやビルドアップが上手で、もちろんスピードもとフィジカルもある。ウチのスピードのある攻撃陣にも対応できていたし、川崎を陰で支えていたのはジェジエウ選手と谷口彰悟選手だと思います」