来年のAI、自律型エージェントと収益性が主要テーマに
Katie Paul [ニューヨーク 12日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がけるオープンAIなどの企業幹部や研究者らは、来年は自律型エージェントや収益性が注目のテーマになると予測している。 エージェントとは買い物をする、会議のスケジュールを組むといった行動を人間が直接関与せずに実行できるシステム。オープンAIのo1モデルで使用される段階的推論アプローチが登場したことで、実現できる可能性が高いという。 ニューヨークで開催されたロイターネクストのインタビューで、オープンAIのサラ・フリアCFO(最高財務責任者)は「来年はエージェントを巡る動きが活発化すると思うし、このテクノロジーが登場する速さに人々は驚くだろう」と語った。 フリア氏は、経済的に価値のあるタスクのほとんどで自律システムが人間を上回る汎用人工知能(AGI)が、今後数年で達成されると予測。それが2年に近いのか、それとも10年なのかとの質問に「より短期的なもの」で「10年も先のことだとは思わない」と答えた。 また、ベンチャーキャピタルのインサイト・パートナーズ幹部、ジョージ・マシュー氏は、AIの推論能力はすでに配当として還元され始めていると指摘。同氏が投資するAI関連企業では、人件費の4分の1のコストで人間の代わりになるデジタル営業チームを運営しているという。 ベンチャーキャピタリストであるノースゾーンのモリー・オルター氏は、2025年は「AIが収益を上げる年」になるだろうと予測した。