Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

コロナ禍が鮮明にした「労働者の未来地図」

配信

東洋経済オンライン

新型コロナウイルスの蔓延で、私たちの仕事は今後どうなるのだろうか?  どのような仕事が残って、どのような仕事が消え去るのか?  この春に『10年後に食える仕事 食えない仕事――AI、ロボット化で変わる職のカタチ』を出版した渡邉正裕氏に、コロナ禍によってはっきりした仕事の未来図について語ってもらった。 この記事の写真を見る ■テクノロジーの進化が変える職のカタチ  私は、この春に出版した本で、15年間、さまざまな職場を取材し続けた情報をもとに、テクノロジー進化による職業の未来を5つのカテゴリに分類して、10年後の労働者の未来地図を描いた。5つに分類したのは、それぞれで影響の受け方が異なるからだ。

 縦軸に「頭脳労働か、身体労働か」、横軸に「人間が強いか、機械が強いか」として、さまざまな仕事をプロットすると、テクノロジー進化の影響の受け方がよくわかる。  例えば、頭脳労働のホワイトカラー業務は、当然、「人工知能(AI)」の影響をまともに受ける。だが、その中でも人間の強みを生かせる仕事もあるし、生かせない仕事もある。  人間の強みを生かせる仕事は10年後も食えるが、AI・ロボットのほうが強い仕事は食えなくなる。これは、人間の手・足・耳・口・筋肉など「身体性」を不可欠とするブルーカラー的な業務でも同じだ。物理的なロボット技術進化の影響を強く受ける仕事は食えなくなる。

 もちろん新型コロナウイルスが広がる前に執筆した内容だが、コロナ禍でその内容に修正が必要などころか、私が各メディアで常々指摘している問題点が浮き彫りになった。  コロナ禍によって、私が提示した5つの分類による労働者の未来地図が、揺るぎないものになったということだ。  では、コロナ禍で再確認できたことを簡単に述べてみよう。 ■既得権組織は本当に変化しない  政府のITがいかに絶望的なものか、という話は、著書や各種メディアでさんざん書いているとおりだが、危機に際して、予想どおり実害が出てきた。この数カ月で次々と明らかになったアナログ行政はひどいものだった。

【関連記事】