鉱物・宝石・天然石…自分だけの “推しの石” が見つかる池袋「東京ミネラルショー2024」
「いっぱいあるけどどれにしよう?」と頭を抱えつつ、いくつかの鉱物をピックアップしてくれたのは、第2会場(3階)のL365、366の「LIBER MINERALS」。ドイツで買い付けたアングレサイトは、ここまで大きくて透明度が高い結晶は博物館クラスとだ絶賛。50年前のオールドコレクションというトルマリンは、前オーナーが米ツーソンで買い付けてずっと手元に残していた逸品だ。
そのほかにもルーペクリーン(目立つ内包物がない結晶)と呼ばれるほど透明度の高いタンザナイトや、激レアな仏ピュイ=サン=ギュミエ産のエレクトリックブルーのフローライトなど、さまざまな鉱物の持つストーリーを語ってくれた。
世界中を旅するうちに天然石に興味を持ち、2014年から買い付けをスタートしたという第2会場のR484「scenica(シーニカ)」。インクルージョンの入った天然石を中心に “物語を感じる石” を取り扱い、“推しの石” に二酸化マンガンによる樹木のような模様が美しいデンドリティックアゲートと、水晶の中に酸化鉄を内包した箱庭のようなガーデンクォーツを挙げてくれた。オーナー自身がさまざまな収集癖を持ち、“こんな石があるんだ” という驚きのある石を集めたいと語ってくれ、そうした姿勢に共感するジュエリー作家や愛好家などから圧倒的な支持を集めている。
海外バイヤーが多い第3会場(4階)のL606~608「Mineral’ys」はフランスのバイヤー。“推しの石” はブラジルのミナスジュライスで産出したというレピドライトとトルマリンの共生鉱物。そのほかにも美しいシトリンの結晶や、マダガスカル産のサニディンの原石など、希少で美しい鉱物の宝庫。 特別展示として「南フランスの恐竜の巣・卵」、テーマ展示として「宝石の魅力Vol.3 石が使われてきた歴史」も公開。人気のジオードクラッキングや、出展各店で合計2000円以上の買い物で参加できる大福引大会も行われる。「第33回東京ミネラルショー2024」は池袋サンシャインシティ 文化会館にて12月16日まで。営業時間は10時~18時30分(最終日は16時)、料金は1日券1000円、通し券1500円(中学生以下無料)。詳細は公式サイトへ。