【シンガポール】M1と米社、法人向け5Gサービスで提携
シンガポールの政府系コングロマリット(複合企業)ケッペル・コーポレーション傘下の通信会社M1は25日、総合コンサルティングの米アクセンチュアと第5世代(5G)移動通信システムを使った法人向けサービスの開発・提供で戦略的提携を結んだと発表した。5G通信関連サービスの拡充を目指す経営戦略の一環となる。 まずは海洋、エネルギー、公益、不動産分野の法人を対象に5G通信を活用したソリューションの開発・提供を目指す。 M1が持つ5Gの通信技術や通信網敷設の実績と、アクセンチュアが有する産業横断型のコンサルティングサービスの知見を活用。5Gやモノのインターネット(IoT)、エッジコンピューティング(ユーザーの近くにサーバーを分散配置してデータを遅延なく処理する技術)などを組み合わせ、業界ごとに適したサービスを共同開発する。 M1のマンジョット・シン・マン最高経営責任者(CEO)は「今回の提携を通じて、5Gを使う企業が事業の付加価値を高められるよう後押ししたい」と述べた。 同社は昨年7月、「トゥルー5G」ブランドの下で5G通信網を拡充。国内のカバー率は約65%となった。今後さらに5Gのインフラ整備を推進する意向だ。