昨年の大みそかに続いてやらかしたフアン・アーチュレッタ

　総合格闘技イベント「RIZIN．48」（29日、さいたまスーパーアリーナ）で、またも体重超過騒動が繰り広げられた。 　 　元RIZINバンタム級王者のフアン・アーチュレッタ（米国）はラジャブアリ・シェイドゥラエフ（キルギス）とのフェザー級（66キロ）戦で、前日計量で2・9キロの大幅な体重超過。それでもシェイドゥラエフから了承されて試合を実施することになり、その条件として「シェイドゥラエフが勝った場合、その結果を公式記録とする」「アーチュレッタが勝つか、引き分けた場合、記録はノーコンテストとする」などの条件がついた。 【写真】公開スパーで、レスリング女子の須崎優衣に担がれるアーチュレッタ 　アーチュレッタは昨年大みそかのバンタム級王座戦でも前日計量で2・8キロの体重超過で、王座はく奪となったばかり。条件付きで成立した王座戦でも朝倉海にKO負けしたが、この日も1ラウンドにシェイドゥラエフの腕十字であっさり一本負けを喫した。 　階級を上げたにもかかわらず、再び失態を犯した。榊原信行CEOはおかんむりで、大会後の総括会見で自ら切り出し「ここで体重オーバーするかという感じで、残念で仕方ない。あきれている」と、けんもほろろだ。 　続けて「それでも試合をして、10キロ近い差があってもシェイドゥラエフ選手のすさまじい強さに（負けた）。体重オーバーしてこんな結果しか出せないんだったら、アーチュレッタ、価値ないんじゃないかと思ってしまう。プロモーターとしてはなかなか、決してギャラの安い選手ではないだけに」と断じた。 　本人は試合後の会見で「RIZINが許してくれるなら、これからも活動したい」と話していたが…。ベラトールとRIZINでバンタム級王者となった37歳の猛者は、このまま日本マットからフェードアウトとなってしまうのか。