水卜麻美アナは大ショック 日テレ幹部人事が加速化させるフリーへの道
日本テレビホールディングス(HD)は5月12日、役員人事を発表した。同社の関係者は、「社内は超が3つ付くほどの大激震に襲われています」と明かす。加えて、その影響で水卜麻美アナ(35)の去就にも注目が集まっているという。一体、何が起きたのか。 【写真】豊富な人材が自慢!? 日テレ「女子アナ」図鑑【清楚系からミステリアス系まで】 ***
まずは現在の日テレHDの役員を確認しておこう。 ◆会長:大久保好男氏(71) ◆副会長:小杉善信氏(68) ◆社長:杉山美邦氏(67) ◆取締役[非常勤]:渡邉恒雄氏(95) ◆同:山口寿一氏(65) 多くのメディアが報じた新人事の注目点は、 【1】杉山社長が会長に就任 【2】山口取締役が代表権を持つ取締役会議長に就任 【3】石澤顕上席執行役員(65)が社長に就任 という3点だった。担当記者が言う。 「大久保会長と小杉副会長が、揃って“退任”となったのです。2人とも不祥事があったわけではありません。日テレ社内では“青天の霹靂”と驚きの声が上がっています」 注意すべきは、上記6人のうち4人は読売新聞が“本籍”ということだ。主筆の渡邉氏は言うまでもなく、会長を退任する大久保氏、新たに会長に就任する杉山氏、取締役会議長に就任する山口氏は、いずれも読売の記者としてキャリアをスタートした。ちなみに山口氏は、読売新聞グループ本社の社長でもある。 一方、副会長を退任する小杉氏と、新たに社長に就任する石澤氏は、大学卒業後、新卒で日本テレビに入社した、いわゆる“日テレ・プロパー”組だ。
「常に即断即決」
日テレの関係者は「大久保さんは読売新聞の人ですし、民放連の会長も務めました。そのため社内で衝撃が走ったのは、小杉さんのほうです」と言う。 「小杉さんの敏腕ぶりは、テレビ業界の内外で有名でした。HDの会長に就任するのは既定路線だったはずです。小杉さんがどれだけ優秀かは、関わった代表作を挙げれば誰でも納得でしょう。バラエティーなら『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(88~96年)、『マジカル頭脳パワー!!』(90~99年)、ドラマなら『家なき子』(94・95年)といった具合です。テレビ業界を代表するヒットメーカーでした」 一時期は営業局長を務めたり、映像制作を担当する子会社に出向したりもした。だが、これも将来、“日テレのトップ”を担うための人事と見なされてきた。 「現場では高視聴率の番組を担当し、役員になっても視聴率三冠王の座を維持してきました。文句なしの結果を出していますから、社員の信頼も厚い。逆らう者など皆無と言っていいでしょう」(同・関係者) そのスタイルは、「優秀な人物を重用し、常に即断即決」だったという。 「小杉さんが編集局長だった時は、番組の企画を考える際、優秀な部下を自席に呼び、フジテレビのドラマ『HERO』(01年)や『SMAP×SMAP』(96~16年)の裏番組を考えろ、とその場でアイディアを出させました。企画書なんて書きません。広告代理店に出す番組表には、企画を立てた社員の名前と『新番組』と書くだけです」(同・関係者)