茶産地元気にな~れ よさこい動画でエール 静岡大サークル
よさこいで静岡県の魅力をPRしている静岡大学よさこいサークル「12代目お茶ノ子祭々」は、オリジナル演舞を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で配信するプロジェクトを始めた。県内の茶業者や新型コロナウイルス禍でつらい思いをしている人を踊りで応援する。11月15日の配信を目指し、県内各地で撮影を進めている。 今年は茶をメインテーマにオリジナル演舞「茶幸歌(さこうか)」を作り上げたが、コロナ禍で披露する場を全て失った。同じようにつらい思いをしている人を応援しようと、プロジェクトを企画した。 振り付けは約100人が茶をイメージした緑の衣装で踊る全体パートと、「太陽」「花」「茶娘」「傘」などの選抜メンバーのパートに分かれる。県の民謡「ちゃっきり節」を使ったり、「茶摘み歌」の一部をメンバー全員で歌ったり、体全体で静岡茶の歴史や情熱を伝える。 8月下旬には静岡市の中山間地の茶園で動画を撮影。約40人がカメラの前で踊り、業者に依頼してドローン(小型無人飛行機)も使って撮影した。 撮影と並行して、茶農家の取材もしている。動画公開日の数日前から取材風景の動画を配信し、生産現場の声も届ける予定だ。 メンバーがJAや茶業会議所、県内企業など40以上の団体を訪れ、助言をもらったり協力を依頼したりと、プロジェクトをより良いものにするため奔走している。プロジェクトを企画した3年生の籠谷遥さんは「静岡県の魅力を伝えると同時に、コロナ禍で苦しんでいる人を応援したい」と語る。
日本農業新聞