定年後は登山を趣味にしたいと考えているのですが、富士山への「入山料2000円」のニュースを見ました。どの山でも入山料はあるのですか?
世界的に有名な山の入山料はいくら?
世界的に有名な山々は、入山料が高額になる傾向があります。例えば、エベレスト山の登頂に挑む登山者は、ネパール側からのルートを利用する場合、1人あたり1万1000ドル(約170万円)の入山料を支払う必要があります。 一方、日本の富士山では、山梨県が環境保全と安全対策の一環として、2024年の夏山シーズンから、登山者数を1日あたり4000人に制限し、1人につき2000円の通行料を義務化しました。通行料、いわゆる入山料は、山の整備や管理に充てられ、登山者がより快適かつ安全に登山できるようにするための措置として実施されています。 ■ヨーロッパの山々は入山料がない 高額な入山料が設けられている山がある一方で、ヨーロッパの多くの山々では、入山料が設定されていません。具体的には、モンブランやマッターホルンなどの著名な高山です。ただし、入山料がかからない代わりに、マッターホルンでは安全対策として登山者が事前にテストを受けることが義務付けられています。 また、七大陸最高峰のなかで、エルブルース(ヨーロッパ最高峰)とビンソンマシフ(南極大陸最高峰)の2座にも入山料がありません。ただし、山へのアクセスが大変困難で、費用と日数がかかるため、実際には高額な登山費用が必要です。特にビンソンマシフは南極大陸に位置しており、ガイドなしでの登山でも一般的に約500万円の費用がかかるとされています。
入山料の有無は山によって異なる
入山料の有無は、国や山によって異なります。入山料は自然環境の維持や地元住民の収入源など、さまざまな役割を持っています。山によっては高額な入山料がかかりますが、今後も登山を楽しむために欠かせない費用だと考えるとよいでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部