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わかりにくい「東京アラート」~発動されるとどうなるのか

配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月3日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。2日に発動された東京アラートについて解説した。

東京都、小池知事が初の東京アラートの発動を宣言

小池知事)東京都新型コロナウイルス感染症対策審議会の委員の先生方のご意見も踏まえまして、きょう、東京アラートを発動いたします。   東京都は2日夜、新型コロナウイルスの感染拡大の兆候が見られるとして、都民に警戒を呼び掛ける東京アラートを発動した。東京都では、新たに34人の感染者が2日に確認されている。 飯田)きょうの各紙1面にカラーで出ていますが、レインボーブリッジや東京都庁のライトアップが赤になりました。

わかりにくい「東京アラート」~発動してもステップ1の自粛再要請はしない

佐々木)ほとんどの人が「東京アラートって何?」と思っているのではないでしょうか。この東京アラートとは何だろうと思って、検索エンジンで検索したのですが、何をすればいいのかということを説明しているサイトもニュースもありませんでした。わかりにくいのですよ。 飯田)そうですね。 佐々木)休業要請緩和のステップ1、ステップ2とありますが、ステップ2に移行して、スポーツジムや商業施設の自粛要請がなくなったけれど、東京アラートが発動されても、それは解除しないのですよね。要するに自粛の再要請はしない。ほとんどの人が、このことをよくわからないでいると思いますが、個人的な理解としては、自粛要請をもう1回やってしまうと、また経済がストップしてしまうという問題があるし、これ以上、商業施設にしろジムにしろ、或いはエンターテインメント関係の仕事にしろ、「もう持たないですよね」ということなのだと思います。「そこはもう緩めて行きます」と。「今後は個人で判断してください」という話なのではないでしょうか。

経済を動かしつつ、感染を抑え込んで行く~グレーでわかりにくいことを国民は引き受けなければならない

佐々木)今回のコロナ禍を、日本はかなり抑え込んでいると言われています。1つの要因としては、国民が要請に対して従順に対応し、きちんとマスクをして、外出しないようにやって来たということがあると思います。ただ、要請に対して、あまりにも全員で一致団結して空気の圧力に囚われすぎると、逆に経済が止まってしまう問題があるから、「経済を動かしつつ、でも抑え込んで行く」という両輪を今後長い期間にわたってやることになるのでしょう。下手をすると2~3年やって行かなければいけない。そうすると、どちらかに振ることはできないと思います。感染症の封じ込めか、経済かという二者択一にはできないから、その両輪を同時に動かすためには、ある程度を個人個人で判断してくださいと。ジムも商業施設も、映画館もやっているけれど、あまり行き過ぎないようにしましょうと。企業に対しては「リモートワークをなるべく促進してください」というようなバランス感覚を求めている。グレーな状態をある程度求めて行くという方向になりつつあるのだと思います。その象徴がこの「東京アラート」という、よくわからない要請なのだろうと理解しています。「わかりにくいことを我々は引き受けなくてはいけない」ということなのかも知れないですね。 飯田)お上がいちいち、お箸の上げ下げまで指導するという感じではもうない。 佐々木)皆さん、いろいろと言われると「そんな細かいことまで言うな!」と怒るし、逆に言わないと不安になるのですが、そこの公と私のバランスの分け方を個人個人で考えましょうということだと思います。

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