シニア犬の老いにどう向き合う? 考えておきたい心構えを獣医師に聞いた
シニア犬と暮らしていると「愛犬が年を取ったなぁ」と感じる場面も多くなってくるかもしれません。犬の老いは避けられないことはわかっていても、変化を間近でみると寂しくなってしまうものですよね。 【写真】14才の誕生日を祝うポメラニアン では、シニア犬の老いにどのように向き合っていけばよいのでしょうか? 「犬の老いに対する飼い主の心構え」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬が老いるとどのような変化が起こる?
――犬が年齢を重ね、老いていくと体にはどのような変化が起こりますか? 原先生: 「犬が老いることで体にみられる変化として、 いつもは軽々と登ったり越えることができていた段差の移動が大変そうになる 食べることができるご飯の量が減る 寝ている時間が増える などはシニア犬でよくみられる変化かなと思います」
犬の老いに対する心構えとは
――愛犬に老いを感じたとき、飼い主はどのような心構えをしておくとよいですか? 原先生: 「犬の老いそのものはどうやっても訪れるものですので、過度に怖がる必要はありません。 そのとき、そのコができることやペースをしっかりと見極め、好きなことがいつまでもできるように周りの環境や習慣を調整してあげるとよいと思います」
犬の老いにどう向き合う? 前向きに捉えるための考え方
――愛犬の老いや介護について不安を感じたとき、このことにどのように向き合ったらよいのでしょうか? 原先生: 「先ほどもお伝えしたように、犬が老いることは決して悪いことではなく、あくまで成長の一過程だと捉えるべきだと思います。 愛犬ができなくなってしまったことばかりに目を向けるのではなく、そのコが本当に好きで続けたいことはどんなことで、どうやったらそれを楽しんで続けていけるかを一緒に考えていくチームワークを試されるタイミングになったんだな。と前向きに捉えられるとよいのではないかなと思います」 犬の老いは避けられないからこそ、愛犬と一緒に過ごすことのできる時間を大切にしたいものですね。シニア犬と暮らす心の準備や考え方、参考になさってください。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生) 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
いぬのきもちWeb編集室