【岩手競馬】寒菊賞見どころ…混戦
拮抗した力関係
第23回寒菊賞(M3)が12月16日に水沢競馬場で開催される。2歳・ダート1600m、発走時間は17時00分。 寒菊賞の創設は2002年。第1回、第2回は明け3歳馬による特別で行われたが、第3回から12月へ移行。2012年から2歳重賞へ格上げされ、ラブバレット、イチダイ、ベンテンコゾウ、チャイヤプーン、リュウノシンゲンなど大物が優勝。2歳の出世レースとして定評がある。1着から3着馬に12月30日(月)、「第49回金杯」の優先出走権が与えられる。 【注目馬情報】 ・マツリダマスラオ(牡2・水沢・菅原勲) デビュー2戦目を完勝し、一戦置いてダート変更した若鮎賞2着。これで上昇ムードに乗ったと思いましたが、気性難が災いしてビギナーズカップ7着、ネクストスター盛岡4着。しかし若駒賞でイン強襲を決め、初タイトルを獲得。南部駒賞でも岩手最先着4着を確保しました。地元同士の戦いに戻り、重賞2勝目に王手をかけました。 ・キングオブワールド(牡2・水沢・板垣吉則) 初勝利に8戦を要しましたが、現在6戦連続で馬券対象を果たし、抜群の安定感を誇っています。詰めに課題を抱えて1勝のみですが、激戦区・門別2歳戦線で揉まれてきた実績を前面に、重賞初制覇のシーンまで十分。 ・スノーミックス(牝2・盛岡・永田幸宏) デビュー戦2着後、遠野馬の里へ移動。2ヵ月の休養を経て復帰し、圧巻の2連勝中。前走を使って寒菊賞は当初の予定どおり。相手は大幅に強化されましたが、勢いに乗って突破できるか注目の一戦です。 ・ラヴェイ(牡2・盛岡・小西重征) 門別1000m・新馬戦を完勝し、JRA札幌・クローバー賞8着後に転入。初戦を2着にまとめましたが、重賞へ3度挑戦して5着が最高。しかし前回快勝で軌道修正ができました。相性のいい水沢で再び好勝負必至。 ・レイヴオン(牡2・水沢・伊藤和忍) ラヴェイと同じく門別1000m・新馬戦を快勝し、ほかに2着2回から転入。初戦で1番人気に支持されましたが、伸びを欠いて4着。案外の結果に終わりましたが、水沢コース2度目で反撃に転じます。 ・ユウユウコラソン(牡2・水沢・佐藤祐司) 強烈な末脚を武器にネクストスター盛岡3着、若駒賞2着。好走が盛岡コースに集中し、水沢戦では前走5着が最高ですが、ここ一番は地力がモノを言うケースが多々。ハイペースになれば一気突き抜けるシーンまで。 ・ブルードプリュス(牝2・水沢・板垣吉則) 大井・新馬戦でタイム差なし2着から岩手入り。転入初戦を完勝し、好発進を決めました。続く2戦3着、1着から牝馬交流・プリンセスカップへ挑戦9着。以降はじっくり待機し、寒菊賞へ照準を合わせて乗り込んできました。
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