「個人向け国債」と「定期預金」はどう選べば良い? それぞれのメリット・デメリット
お金について関心がある方なら、「個人向け国債」という商品を聞いたことがあるでしょう。でも、実際に取材をしてみると、「個人向け国債」を購入している人は、そう多くはない印象です。 【画像】ボーナスシーズンに金利が高い銀行は? そこで「個人向け国債」とはどんなものか、なじみのある「定期預金」と何が違うのかについて、お伝えしていきます!
「個人向け国債」の3タイプのうち、今は「変動10年」がベター
「個人向け国債」とは、個人が1万円から買える日本債券です。「3年固定金利」「5年固定金利」「10年変動金利」の3つのタイプがあります。 これから金利が上がりそうな時期は、金利が一緒に上がっていくことを期待して「変動金利」を選ぶとよいでしょう。 とはいえ、「10年」という期間を見ると、「そんなに長く現金化できないのは困る」と感じるかもしれませんが、条件を満たせば中途解約ができます。後ほど、詳しく説明します。
筆者は「個人向け国債変動10年」を利用中
筆者は、「定期預金」はもちろんですが、「個人向け国債変動10年」も利用しています。「定期預金」と「個人向け国債・変動10年」とを比べて、実際に感じる違いについてお伝えしましょう。
現段階では、利率は「個人向け国債」の方に軍配
「個人向け国債」は、毎月募集があり、募集のたびに利率が変わることがあります。 2024年8月募集の利率は、「3年固定」が0.28%、「5年固定」が0.39%、「10年変動」が0.61%でした。ちなみに、「10年変動」の金利は、下記の通りじわじわ上昇傾向にあります。 3月:0.47% 4月:0.50% 5月:0.57% 6月:0.69% 7月:0.72% 個人向け国債の利子を受け取れるのは、発行月の半年後の15日。つまり、年に2回受け取れます。 少し前の、0.490%のときに100万円購入していたのですが、半年後に2450円の利子から約20%の税金が引かれ、1953円が口座に振り込まれました。 定期預金の金利は、1年定期のもので見ると、大手銀行では0.025~0.125%ほど、ネット銀行では0.02~0.5%ほどが一般的です(2024年8月28日現在)。 純粋に利率だけで見ると、個人向け国債の方が、やや高い印象です。