夏のシミケア&対策でのNG行為心当たりありませんか? ケアアイテム選びのポイントも紹介
●夏の洗顔は水で行う
また、洗顔時の水の温度にも気をつけてほしいとか。 「夏の洗顔は、できるだけ真水で行ってください。『熱いお湯が肌にダメージを与える』というのは、皆さんもご存じだと思いますが、『肌に近い温度で洗うのが大事だから』というだけではありません。皆さん、あまり気にしていないようですが、水道水には塩素が含まれています。これがバリア機能の崩れた肌にとても悪いんですね。真水をお湯にする過程で、塩素は気化されトリハロメタンという物質に変わり、肌にダメージを与えます。冬はぬるま湯にしてもいいですが、今の時期は、水温が低いわけではないので、水で洗顔してください」 シミケアというと、「できたシミをどうするか」を考えたくなるものですが、先生によるとシミの大半は炎症によるものなので、まずは「炎症を起こさない」「肌にダメージを与えない」「代謝をよくする健康な肌を作る」ことを意識するのが大事だそう。 「シミに囚われて肌に合っていない化粧品を使ってしまったり、手をかけてシミ部分をいじったりしたら、余計にシミが濃くなったり、色素沈着してしまいやすいです。シミの治療はクリニックなどで専門家に任せるようにして、個人ではシミに対して何もせず、肌の再生力を上げていく意識でケアを行ってください」
●肝斑にはトラネキサム酸
では、個人では、どんなケアを行えばいいのでしょうか。特に私のように肝斑が大きく、濃くなってきたと感じている場合には、どんな成分を意識してアイテムを選べばいいのでしょうか。 「医学的に肝斑に効くというエビデンスがある成分は、トラネキサム酸です。抗炎症作用、美白作用もあるため化粧品はトラネキサム酸の入ったものを使ってケアするといいでしょう」 苅部先生がクリニックに置いているアイテムを教えてもらいました。 まずは、苅部先生が開発から携わったというDr.J+の「C3 ローション(シースリー ローション)」(30mL 5,500円/100mL 9,900円/Dr.J+)。 「こちらは、即効性に優れる水溶性ビタミンCと、浸透力・持続性に優れる油溶性ビタミンC両方の機能を持ち合わせたビタミンC誘導体ローションです。ビタミンE誘導体も入っているため、ビタミンCとEの相乗作用により、フリーラジカルを効率よく消去して炎症を抑えるとともに美白効果も期待できます」 美容液は、医療機関でしか購入できない「コラージュリペアブライトエッセンスDR」(医薬部外品40mL 6,050円/持田ヘルスケア)と、ミルクも同じシリーズの「コラージュリペアミルク」(医薬部外品100mL 3,300円/持田ヘルスケア)を紹介してもらいました。 「美容液にはトラネキサム酸が配合されており、シミケアに効果が期待できます。ミルクも肌荒れ防止成分として同じくトラネキサム酸が配合されています」 日やけ止めでは、「SPF50+、PA++++」と高い紫外線カット効果がある「セルニュープラス UVクリーム」(35g 3,300円/常盤薬品工業)を教えてもらいました。 「こちらは、紫外線による刺激を受けやすい、施術後の敏感状態のお肌の方にも使っていただいている日やけ止めです。石けんで簡単に落とすことができるのでクレンジングによる負担を気にしなくてよいのもポイントです」 セルニュープラスシリーズも、医療機関でのみ購入可能なアイテムです。 ●C3 ローション ●コラージュ リペアブライトエッセンスDR ●コラージュ リペアミルク ●セルニュープラス UVクリーム ちなみに、苅部先生はオンラインサイトでドクターズコスメを紹介・販売されています。先生セレクトのアイテムが気になる方は、サイトをチェックしてみてください。 Dr.JUNs STORE 次回は、引き続き苅部先生に、内服を含めた「インナーケア」について教わります。 にらさわあきこ 文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)、『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。 インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう! 』
にらさわあきこ