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北九州監禁連続殺人事件 緒方純子の供述で「男女の殺しの典型的な泥仕合になった」

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文春オンライン

 2002年10月24日から、緒方純子は弁護団に伝えたように、取り調べに応じるようになり、これまでの事件についての調書を作成するようになった。 【図】北九州監禁連続殺人事件をめぐる人物相関図

緒方が供述すれば、松永も黙っていられなくなる

「緒方の署名・押印調書は今日出来た。検面調書。ほとんど検事調べに取られているので、調書の中身はわからないが、人定あたりから始まっていると個人的には思う」  同日にこう語るのは、捜査本部の捜査員である。検面調書とは、検察官による調書のこと。この捜査員は次のような話もしている。 「特捜一課はかなり鼻息が荒い。巻けた調書を片っ端から裏付けてみせると息巻いている。緒方の供述次第で、和美(仮名=緒方の母)、智恵子(仮名=緒方の妹)、隆也(仮名=智恵子の夫)の立件の可能性はもちろんある。特捜内では『完全に正月がなくなった』という声もすでに出ている。年内決着はほぼ無理だろう」  現時点で松永は黙秘を貫いているが、それが破綻することを同捜査員は予想する。 「(松永について)あのバカはもうどうでもいいという雰囲気になっている。緒方がある程度、具体的に供述すれば、松永ももう黙っていられなくなるのは確実。そうなると、黙秘が不利であることくらいは、松永もわかっているはずだ。男女の殺しの典型的な泥仕合になった。まさしく特捜の思うツボだ」

「全部、緒方がやったことだ」と反論

 それから5日後、松永は依然として黙秘を貫いていたが、わずかな変化があったようだ。前出の捜査員が明かす。 「松永は依然として調書作成には応じていない。ただ、雑談のなかで『全部、緒方がやったことだ』と反論している。これがもう少し具体的なものになれば、当然緒方にも当てていくことになり、裏付け捜査も進むと思う」  こうしたなか、これまで詳しく語られてこなかった、同年3月の「片野マンション」(仮名)への家宅捜索に至る流れやその際の様子が明らかになった。ある捜査員が、福岡県警担当記者の取材に答えている。 「少女(広田清美さん=仮名)は保護されたあと、まず父親について『殺された』と証言した。なかなか信用することはできなかったが、『片野マンション』の話をし始め、捜査員に『とにかく部屋を見てほしい』と激しく訴えた。それで令状を取って、ガサ(家宅捜索)を打った。この時点ではまだ(県警)本部長指揮事件ではなく、小倉北署(捜査)一課と本部(捜査)一課特捜班が参加したものだ」

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