言うことなしの動きを披露したアルテヴェローチェだったが…

［ＧⅠ朝日杯フューチュリティステークス＝２０２４年１２月１５日（日曜）２歳、京都競馬場・芝外１６００メートル］ 　松浪（栗東トラック）まずは坂路から進めてもらおっか。 　清水（栗東坂路）はい。 　松浪　水曜の裏一面でデカデカと褒めていたアルテヴェローチェから。 　清水　あ、ああ…はい。 　松浪　えぇ！？　「よく見直したらたいしたことなかったです」とか？ 　清水　いや、そんなことはありませんよ。そらもう何も言うことはなかったですよ。流してラスト１ハロン１２・１秒ですし、しっかり先着してましたし。あと、落ち着いているし、馬体も相変わらず迫力あるし。 　松浪　なら何よ、その歯切れの悪さ。 　清水　そのあと上がってきたアドマイヤズームがやたら良くて。 　松浪　…。 　清水　あ、あれ？　１週前はそんなことなかったですか？ 　松浪　…いや。つかバレちゃった？ 　清水　いやいや、さすがに僕みたいなＢ級記者でも分かりますよ、アレは。なんかもう、ズバン！って来ましたもん。毛ヅヤもピカピカだし、フットワークもやたらダイナミックだし。なので両方とも文句なしのＡですが、ちょいアドマイヤが上ということで。 　松浪　へいへい。他は？ 　清水　もう１頭のモーリス産駒ですね。タイセイカレント。 　松浪　ああ、その１週前も良かったもんな。 　清水　でしょう。しまい重点ではあるんですが、楽な手応えのままシュッと伸びて先着。馬体も迫力ありますもんね。 　松浪　ミュージアムマイルは？ 　清水　良かったですよ。これもしまいはシャープな脚を見せていましたし、道中も豪快でダイナミックなフォーム。いい雰囲気でしたね。 　松浪　こっちは…。 　清水　まずはトータルクラリティから聞きたいです。 　松浪　悪くはないけどそこまで強調する感じでもないかな。Ｂだし。 　清水　となると…Ａ評価はエイシンワンド、クラスペディア、ランスオブカオスですか。 　松浪　その中ではランスオブカオスでしょ。前走もパドックで１頭だけ抜けてたもんね。確かに今挙げた坂路の４頭と比べるとあれだけど、間違いなく出世するよこの馬。 　清水　わかりました。じゃあ東ですね。 　舘林（美浦南）って言っても全部Ｂ評価なんだけどな。 　清水　…え。 　舘林　ニタモノドウシは１週前がもうひとつ。今週はまずまずの内容だったけど、それでも特筆すべき感じではないかな。 　清水　アルレッキーノも注目されますが。 　舘林　国枝厩舎なのに先週、今週と単走。併せ馬でやれてないのがどうかな。行きたがる感じで、まだ精神的に懸念材料を残しているよな。