“勝手に共闘”進める新人も…27日投開票の衆院選『野党共闘』の行方 3年前の前回とは異なる背景と事情
Q立憲の議員とよく飲みに行ったりしますか 藤原さん: 「しているみたいですね…僕は誘われないですけど。(党内で)結構浮いているんですよ」
党内で“浮いている”と自認する藤原さん。党の執行部に抜擢された重徳和彦政調会長に対しても…。 藤原さん: 「重徳さんから電話かかってきたときに『お前国民とはやってるんじゃないかよ、国民民主は良くて共産とはダメっていう論拠示せよ』って言った。ベテランで4期やっている人に対して『弁護士(の自分)が納得するようなこと言ってみろよ』って。その日以来電話かかってこなくなりました(笑)」
■“勝手に野党共闘”を進める理由…共産党員も「寂しさはあるが…」
なぜ、そこまでして“勝手に野党共闘”を進めるのか。
藤原さん: 「前回の反省っていうのがすごく大きかったんですね、共産党さん、れいわ新選組さん。 票を足したら、(前回)当選された自民党さんの票を上回る」 前回の選挙で野党統一候補が立った選挙区が多くみられたなか、愛知10区では、藤原さんを含む4人の野党候補が乱立。
自民の現職が勝利したものの、立憲・共産・れいわの候補が得た票を足し合わせると自民候補の得票を上回っていました。
10月6日、藤原さんのチラシを配っていたのは、共産党員や市民団体のボランティアです。そのホンネは…。
共産党員の男性(80代): 「(共産党の)党勢は弱いよ、本当に。しかも高齢化しているしね。僕らが現役ではね。多少はプラスになるかもしれんけど、あくまでも立憲民主党の藤原さんだからね。気持ち寂しさはあるにしても、それよりも本当にこのままでいいかという思いのほうが強い」
■「勝ち切らなければ…」“共闘ダメじゃないか”と印象与える可能性も
まさに“大同小異”で、自公政権に勝負を挑みますが“勝手に野党共闘”のハレーションは大きいようです。 藤原さん: 「風当たりは強かったですね。相当強かった。愛知は連合さんがやっぱり日本で有数の強いところなので、連合さんの支援を受ける政党として、支部長の藤原のやり方はどうなんだっていうのはすごく俎上に上がったみたい」 立憲の最大の支持母体である「労働組合」。その中央組織「連合」の組織的支援は選挙に欠かせませんが“勝手に野党共闘”を進めている藤原さんは、その理解を得られないと判断。