オムロン、心房細動の可能性を検出する血圧計向けアルゴリズムを開発
オムロン ヘルスケアは、血圧を測定するだけで不整脈の一種である心房細動の可能性を検出する、血圧計搭載アルゴリズム「Intellisense AFib(インテリセンスエイフィブ)」を開発した。2024年10月に、米国食品薬品局(Food and Drug Administration)の認可を取得。「心房細動の可能性」を検出する血圧計としては、米国初の認可取得だという。 心房細動は危険な不整脈の一種で、心不全や脳梗塞の発症を引き起こすリスクがある。特に高血圧の人は心房細動のリスクが高いため注意が必要で、日本においても有病率は年々増加している。だが心房細動患者の約4割が自覚症状を伴わない場合があり、見過ごされやすいことが課題だ。 今回開発された「Intellisense AFib」は、血圧計に搭載されるアルゴリズムのため、血圧測定時に取得できる圧脈波データを解析して、心房細動の可能性を検出できる。このアルゴリズムを搭載した血圧計を使用することで心房細動の発症またはそのリスクを認知していない高血圧患者が、日々の測定をきっかけに心房細動の可能性に気づき、早期発見と治療介入につなげられる。 なお同技術を搭載した家庭用血圧計の、日本での発売時期については未定。
家電 Watch,河原塚 英信