クレカ保有者は非保有者よりどのくらい生活費が高い? 調査から見るカード利用状況
昨年10月から始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」や、コロナ禍による衛生上の理由から、あらためてクレジットカードの使い方を見直してみたという人も少なくないのではないでしょうか。 今年2月に、クレジットカードの国際ブランド兼発行会社の株式会社ジェーシービー(JCB)は、2019年度版「クレジットカードに関する総合調査」の結果を公表しました。 そこで本記事では、同調査をもとに、多くの人が日常生活の中でどのようにクレジットカードを利用しているかについて解説していきたいと思います。
クレジットカード保有率・平均保有枚数は2015年から横ばい
まずは、クレジットカード保有に関する基礎データから見ていきましょう。 クレジットカード保有率は84.5%で、2015年以降は横ばいに推移しています。20代でのクレジットカード保有率は男女ともにどの年代よりも低く、特に20代男性は保有率72.8%とその低さが顕著に表れていると言えそうです(20代女性は77.3%)。最も保有率が高いのは60代男性で90.5%、次いで50代女性が90.0%でした。 また、クレジットカード保有者の平均保有枚数は3.0枚で、平均携帯枚数(持ち歩いているカードの枚数)は2.0枚でした。こちらも2015年以降はほぼ横ばいという結果になっています。 クレジットカードは、カードの発行会社やランク(一般カード・ゴールドカード・プラチナカード等)、また、VISAやマスターカード、JCBなどの国際ブランドによっても特徴が異なるので、複数枚を保有しておくことで状況に合ったクレジットカードで支払いが行えたり、特典を適用できたりというメリットがあるのでしょう。
みんなのクレジットカード利用理由
では、クレジットカードはどのような場面で利用されているのでしょうか。 同調査によると、カード利用が高い業種の1番はオンラインショッピング(フリマサイト以外のインターネット通販)となっており、2番目はスーパーマーケット、3番目は携帯電話料金、という結果になりました。 各カード会社はポイントモールを運営していることも多く、ポイントモールを経由して対象のインターネット通販サイトでお買い物をすると、通常の数倍のポイントが貯まるようになっているのが定番です。またスーパーでも、カード会社とグループ関係にあったりすると、ポイント特典や割引を受けられることが多いのが特徴です。 設問の中でも、1番多く使うクレジットカードの利用理由を聞いたところ、「ポイントやマイルが貯めやすいから(49.8%)」「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料を含む)(36.2%)」と続いており、ポイントやマイルが貯まるお得感がクレジットカードを利用する大きな動機になっていることがわかります。