スマホよりも軽い185グラム!超軽量「VRヘッドセット」の勝算、VRChatに最適化しつつもビジネス用途まで幅広くカバー
■ニッチ市場とビジネスニーズの偶然の一致 シフトールとパナソニックの協業は、ニッチ市場への徹底的な特化が予想外の汎用性を生み出すという、逆説的な製品開発の成功例を示した。VRChatユーザーの厳しい要求に応えることが、結果としてビジネス用途にも適した高性能VRヘッドセットの誕生につながったのだ。 185グラムという軽さと4K高解像度ディスプレイの両立、そして跳ね上げ式という簡素ながら実用的な機能の採用は、従来のVRヘッドセットの常識を覆すものだ。大手企業が見落としがちなニーズを掘り起こし、新たな市場開拓につながる可能性がある。ニッチ市場と幅広い用途の融合という視点は、VR技術のさらなる進化と普及のカギとなるかもしれない。
石井 徹 :モバイル・ITライター