イエメンのフーシ派が紅海で日本の貨物船を拿捕、武装勢力側は「イスラエルの船」と主張
イスラエル政府は19日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で貨物船を拿捕(だほ)したと明らかにした。船は英国の会社が所有し、日本企業が運航しているという。 これは英金融情報会社の船舶追跡データが19日示した、紅海上を航行する貨物船「ギャラクシーリーダー」の位置。この日、同船はイエメンの親イラン武装勢力に拿捕された。イエメンの反政府勢力フーシ派は19日、イスラエルの船を拿捕しイエメンの港に連行したと発表した。同組織は声明で「我々は船の乗組員をイスラムの原則と価値観に従って扱っている」と述べた。 しかしイスラエル当局は、フーシ派が拿捕した船は英国企業が所有し、日本企業が運航する貨物船で、イスラエル人の乗組員は乗っていないと発表した。 イランの支援を受けるフーシ派は、ガザでの一連の紛争が始まって以来、同地のイスラム組織ハマスと連帯して、イスラエルに向けて長距離ミサイルやドローンを発射している。先週、フーシ派の指導者アブドゥルマリク・アル・フーシ氏は、イスラエルの船舶も標的だと述べていた。 一方イスラエルは、同国のミサイル防衛システム「アロー」が紅海上空でミサイルを迎撃したと発表した。ご覧いただいているのはイスラエル軍が公開した「アロー」の映像。 ギャラクシーリーダーの拿捕について米国防当局者は「事態について承知しており、注視している」と述べた。