コロナにも寒さにも負けず 高校野球部対抗競技会
QAB 琉球朝日放送
高校野球の話題を続けてお伝えします。冬の風物詩となっている野球部対抗競技会。今年は例年とは異なる形での開催となりましたが選手たちはオフシーズンの成果を披露しようと全力を尽くしていました。 年明け恒例の高校野球部対抗競技会各チームが冬場のトレーニングの成果や課題を知り春を見据えてチーム力向上を図ります。 毎年本島内の高校は一つの会場に集まりさながら運動会のような盛り上がりを見せます。
しかし今回は新型コロナの影響で学校の有る地域ごとに県内7地区で会場や日程が分散され短時間で終わるようテンポアップ。そのうち、9日に行われた中部南地区ではコザや美里工業など8校が参加しました。午前中は北中城、午後は読谷と種目によって場所も移動しながらの開催となりました。 競技会では走攻守に必要な、8種目が行われます。記録は点数化され学校ごとの順位もつけられます。ここで順位の高い高校は春、夏と続いていく大会で好成績を残すことが多く、選手たちもみな真剣です。 コザ高校 山城結萌(ゆうき)主将「競技会の目標は去年が6位だったので結果は5位を目標にやっていて、より強くなるためにという気持ちが(行動の)テキパキさにもつながっていると思う」 美里工業 平良彗悟(けいご)主将「コロナの影響で練習時間が短くなっているが時間を言い訳にしないように秋の大会は悔しい結果に終わったので勝てるチームをつくるという目標で練習に取り組んでいる」 この日は厳しい寒さとなりましたが選手たちは他校に負けじと全力を尽くしていました。競技会の記録や順位は集計ができ次第県高野連のホームページで公開されます。
また引退した3年生が子どもたちに素敵な置き土産をしてくれました。それはストライクやボールなどを表示するカウントボード。無線通信技術を使い審判が直接カウントを入力することができます。 製作したのは沖縄工業高校 情報電子科の生徒13人。中には前野球部主将 國吉涼介くんの姿もありました。 沖縄工業 國吉涼介前主将「幼稚園から12年間野球を今までやってきてそこで(高校で)引退した時に何か野球に恩返ししたいなと思って・・」 卒業制作として3年生の仲間と完成にこぎつけたカウントボードはステンレス製です。雨水やボールが当たる衝撃にも耐えかつ持ち運びしやすいようにと軽さとの兼ね合いも考えられました。 精密機械をつかっているため、わずかな配線ミスも許されず半年あまりの制作期間を経てカウントボード2台が完成。 そのうち1台が沖縄工業近くの少年野球チーム真和志ヤンキースに贈呈されました。