ホタルイカ魚醤いかが 射水・片口屋が商品化、バーニャカウダも 富山湾産、癖なく仕上げ
●県食品研が技術協力 射水市の味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)醸造業の片口屋は県食品研究所の技術指導を受け、県産ホタルイカを使った魚醤(ぎょしょう)とニンニク風味のソース「バーニャカウダ」を商品化した。同社によると、ホタルイカの魚醤の商品化は北陸三県では初めてで、富山湾の海の幸の魅力を伝える。 魚醤は富山湾で取れたホタルイカと食塩のみを使用する。魚醤特有の臭いを抑え、癖がなく酸味を少なくし、うま味とこくがあり、パスタのソースや鍋料理のもととして使える。 バーニャカウダは魚醤を製造する過程で出た絞った後の固形物を有効利用し、ホタルイカペーストとオリーブ油、入善町産のニンニクのみで仕上げた。サラダのソースやガパオライスに向いているという。 うま味の分析や保存方法についての助言、バーニャカウダのオリーブ油とニンニクの配合量などは県食品研究所の協力を受けた。 価格は魚醤が1200円、バーニャカウダが972円(いずれも税込み)となる。25日から片口屋での店頭販売を始めた。今後はアンテナショップや土産物店など国内外での販売のほか、県内のレストランでの提供を予定する。 片口敏昭社長は「ぜひ皆さんに食べてもらい、富山を感じてほしい」と話した。