【愛知杯】「大型馬有利」「距離短縮」など 中京芝2000mのデータから導く攻略法は
狙うべきは馬体重500キロ以上の大型馬
1963年に創設された愛知杯は中京競馬場に芝コースができた1970年から芝2000mに固定された。1972年から2003年までは父内国産馬限定という条件で行われ、最後に勝ったのはサニーブライアン産駒のカゼニフカレテ、東海の名手・吉田稔騎手が騎乗した。2004年から現在の牝馬限定重賞になり、2016年からは暮れの開催から現在と同じ1月開催に移された。 【フェアリーステークス 最終予想2021】荒れる重賞!テンハッピーローズに牙を剥く今年の本命馬は?(SPAIA編) 2020年は秋からはじまった京都競馬場改修事業の影響を受け、小倉で施行。1回京都から振り替えられた重賞ではないものの、現在の条件で行われた愛知杯は16~19年のたった4回しかない。そこで今回は4回分を分析せず、データをリニューアル後の2012年以降、中京芝2000m、3勝クラス以上の35レースとし、コースのクセをつかんでいく。 中京芝2000mは正面スタンド前の坂に置かれたゲートからスタート。そこから向正面の残り1000m標識あたりまでのぼり勾配が続く。中京競馬場はざっくりいうと正面からみて右半分がのぼり勾配、左半分がくだり勾配といったレイアウト。前半1000mがのぼり勾配なので、ペースは上がりにくいものの、それでも先行争いが激しくなると最後の坂で先行勢がバッタリ止まる。残り1000mから最後の急坂まで一気に駆けおりるため、たとえ前半が遅くても後半に速い脚を使う馬が有利になる。 1番人気は【12-4-5-14】勝率34.3%、複勝率60%で、荒れやすい中京コースのなかでは堅実な印象。愛知杯も1月中京施行の4年間で1番人気は8、1、3、2着。真冬のハンデ戦、牝馬限定といった設定ながら崩れにくい。のぼってくだり、最後にのぼるというアップダウンが利いたコースのため事前に強いと評価された馬が結果を出すコースである。といいつつも、複勝率は9番人気までは20%前後で大きな差がない。10番人気以下の大穴激走は少ないが、3着以内は手広く構えておきたい。 アップダウンへの対応が求められるコースらしく小さい馬が勝ち切れず、大型馬が強い傾向がある。458キロ以下【7-15-5-88】に対して500キロ以上は【14-4-15-107】。複勝率ベースでは大きな差はないものの、勝率には開きがある。本命馬の馬体重が小さいときは買い方に注意したいところだ。