カナダGDP、第3四半期は1%成長 大幅利下げ観測高まる
(誤字を修正して再送します) [オタワ 29日 ロイター] - カナダ統計局は29日、2024年第3・四半期(7─9月)の国内総生産(GDP)成長率が年率換算で1.0%だったと発表した。市場予想とほぼ一致したものの、カナダ銀行(中央銀行)が予測した1.5%を下回ったため、金融市場では来月の大幅な利下げ観測が高まっている。 家計支出が0.9%増え、政府支出とともにプラス成長を支えた。 エコノミストらは、政府支出の増加と歴史的な人口増加による需要押し上げがなければ、カナダは他の主要7カ国(G7)の一部と同様に景気後退に陥っていたと指摘した。 カナダ中銀は、過去4回の会合で政策金利を計125ベーシスポイント(bp)引き下げて3.75%とした。 年間インフレ率が目標の2%に徐々に近づいており、カナダ経済の成長促進へと政策の焦点を移している。ただ利下げ実施にもかかわらず、成長の鈍さを懸念していた。 金融市場では、来月にカナダ中銀が50bpの利下げを決定するとの観測が発表前の31%から39%前後に高まった。25bpの利下げは、完全に織り込まれている。 9月のGDPの伸びは前月比0.1%となり、市場予想の0.3%を下回った。暫定推定では10月の成長率は0.1%となる見込み。 統計局は、第2・四半期(4─6月)の年率成長率については2.1%から2.2%に上方修正した。