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力強く優美 忠吉、初代正広らの名刀展示 佐賀・祐徳博物館で肥前刀展

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佐賀新聞

 祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)が所蔵する刀を集めた「肥前刀展」が鹿島市の祐徳博物館で開かれている。名刀を多く生み出した佐賀藩の御刀鍛冶・忠吉一門や、忠吉に並ぶ名門とされる初代正広の刀や太刀、脇差し11振りを紹介している。  力強さと優美さを兼ね備えた肥前刀。「肥前肌」とも呼ばれる刀肌は鋼を何度も折り返し、鍛錬し続け、約3万もの層になった肌目の文様を研ぎ上げることで実現。きめ細やかな刀肌は抵抗が少なく、抜群の切れ味を誇った。  忠吉一門は江戸期を通じて100人以上の刀工を輩出。初代忠吉は、切れ味で番付を決める当時の専門書で「最上大業物(さいじょうおおわざもの)」とされ、その技術はトップに位置付けられた。  1624(元和10)年ごろの初代忠吉の脇差しは乱刃みだればが華やかで、品のあるたたずまいが印象的。1680(延宝8)年ごろ、二代忠広と三代忠吉が合作した脇差しの刃には「稲荷大明神」と焼き入れられている。同館担当者は「神社に奉納するために作られたもので、焼きが入っていることは非常に珍しい」と話す。  初代正広の1643(寛永20)年ごろの脇差しは、刃の反対側の背に当たる部分の上半分をそぎ落とした「冠落とし造り」だ。  会場では、刀工自身が作者を明確にするための茎(なかご)の「銘」が見えるように展示。初代忠吉の“忠”の字の三画目が、左から右ではなく、右から左に描かれているという初代の証しも確認することができる。  会場内の常設展では、佐賀県重要文化財の備州長船康光らの古刀も並べている。(福本真理)  ▼「名刀展(1)」は、鹿島市古枝の祐徳博物館=電話0954(62)2151=で11月中旬まで。その後、一部を入れ替え、来年2月13日まで後半「名刀展(2)」を行う。午前9時~午後4時半。観覧料は大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。

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