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一度は消えかけた白星の権利…ヤクルト・高梨がチームを首位に導く今季初勝利

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ベースボールキング

◆ バットでも躍動、2の2で打率は.600  ヤクルトの高梨裕稔投手(29)は12日、ほっともっとフィールド神戸で行われた巨人戦に先発登板。5回を投げてちょうど100球、被安打5、与四球3、奪三振3の2失点という力投を見せ、嬉しい今季初勝利を掴んだ。 ☆【真中満×柏木ひなた】待ちに待ったシーズンの幕開け…2020年、スワローズのココを見て!  この日は初回から毎回走者を背負う苦しい展開も、3回までは要所を締める投球でゼロ行進。2-0とリードして迎えた4回に中島宏之に一発を浴び、3-1となった直後の5回は二死から丸佳浩に適時打を浴びたものの、残った一・二塁のピンチは岡本和真を遊ゴロに打ち取ってリードを死守。なんとか5イニングを投げきる。  ところが6回、後を受けた長谷川宙輝が四球と安打でピンチ。一死一・三塁から炭谷銀仁朗の打球は遊ゴロも、これが中途半端な打球に。エスコバーから山田哲人に送られて二塁はアウトも、一塁はどうかというタイミングの中で、一塁走者ヘラルド・パーラがスライディングでベースカバーの山田に接触。一塁にボールは転送されず、一旦は併殺崩れの内野ゴロとして処理をされ、3-3で試合が振り出しに戻った。  しかし、このプレーに関して三塁側ベンチから高津臣吾監督が登場し、審判団にリクエストを要求。焦点は、パーラのスライディングがいわゆる「併殺崩し」の危険なスライディングであったかどうか…。これは2017年から公認野球規則に盛り込まれた比較的新しいルールで、「“正しいスライディング”をせずに、野手に接触したり、接触しようとすれば、インターフェア(=守備妨害)になる」と明記されている。  リプレイ検証が行われた結果、審判団はパーラのスライディングを「危険なスライディング」と判断。判定が変わって打者走者の炭谷もアウトとなり、三塁走者の生還もノーカウント。加えて、パーラには警告が与えられた。  これには今度は一塁側ベンチから原辰徳監督が出てきて抗議も、この決定は覆らず。一度は消えかけた高梨の白星の権利が“復活”する。  以降も1点差のまま緊迫した状況は続いたが、7回は梅野雄吾、8回は清水昇という若き右腕がキッチリと3人ずつで仕留め、9回はストッパーの石山泰稚が登板。  先頭の中島に安打を許し、一死から代走の増田大輝に盗塁を決められて一打同点のピンチを迎えるも、代打の大城卓三は外角いっぱいのまっすぐで見逃し三振。二死となって同じく代打の石川慎吾もまっすぐで空振り三振に仕留め、1点のリードを死守。ヤクルトが3-2で接戦をモノにした。  6回からベンチで戦況を見守った高梨も、最後はホッとしたような表情でチームメイトを迎える勝利の儀式に参加。この日は5回2失点の力投に加え、打っても2打数2安打と躍動。投手ながら意表を突いて盗塁も試みるなど、初勝利への執念を随所に見せた。  結果、高梨の今季初勝利により、チームも引き分けを挟む4連勝で一気に首位へ浮上。残り約100試合、新生・高津ヤクルトはこのままの勢いで突っ走っていくことができるだろうか。 文=尾崎直也

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