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「35歳まで現役、後悔も」陸上長距離元エースがもがいたセカンドキャリア、リハビリで知った「外の世界」

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長距離陸上選手として、数々の実績を残してきた加納由理さん(41)。20代前半で引退する女性選手が大半の中、35歳まで現役を続けました。「この年齢まで競技を続けてきた自分を責めたこともあった」と話す加納さん。引退から5年間、もがきながらもセカンドキャリアを切り開いてきました。今、伝えたいのは「結果だけではなく、競技を通しての人生観まで設定すること」だと言います。順風満帆とはいえなかったからこその「気づき」について聞きました。(ライター・小野ヒデコ) 【画像】「セカンドキャリアなんて考えたことがなかった…」現役時代、国際大会で活躍していた加納由理さん

結果を残しても「たられば」が残った現役時代

<経験値が上がるにつれ芽生え始めた「意思」。実業団時代、それを押さえ込んでしまった> 陸上を始めたきっかけは、5歳上の兄が陸上をしていたことでした。当時中学生だった兄の応援をしに競技場へ行った際、他の中高生の男女が400m トラックを走っている姿を見て「かっこいい」と思いました。 本格的に競技を始めたのは中学生の時です。持久力があったため、長距離走を選びました。中学、高校、大学と競技を続け、大会で好成績を残し、卒業後も競技を続けることに迷いはありませんでした。 高校までは何の疑問もなく、コーチの言われた通りに走ってきましたが、経験値が上がっていくにつれ、「こういう練習がしたい」、「この大会は出る意味があるのか?」など自分の意思が出てきました。 大学生時代は、自分の意思を通すことができていました。でも、社会人となり実業団チームで走っていた時、チームの調和を保つことを優先してしまい、監督の意向に従う場面が増えました。 その結果、大会で実績を出すことができても、「あの時自分の思いを通していたらもっと良い結果が出ていたかも」などの「たられば」が常に残るようになってしまいました。 振り返って思うのは、コーチと納得するまで話し合えばよかったということです。伝達事項を受け取るだけではなく、「この大会に出る目的は?」「結果を出した後どうなりたいか?」、そもそも「競技をする目的は?」というところまでを、コーチとコミュニケーションを取って掘り下げることができていたら……。現役時代のパフォーマンスに変化があったかもしれないと感じています。

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