【プレイバック’94】現代の女風とは違う…30年前に吉原にあった「女性用ソープ」 のサービス内容
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’94年12月30日号掲載の『〝ホンバン〟あるかな? ついに開店! 吉原「女性用ソープランド」の客とサービス』を紹介する。 【画像】すごい…3人の男が1人の女性を…「女性用ソープ」のプレイ風景 ’24年の現在でこそ「女性用風俗」は珍しいものではなくなったが、‘94年当時、吉原にオープンした「女性用ソープランド」はかなり衝撃的だったようだ。30年前の「女風」はどんなものだったのか。本誌は、30年前の開店時の店舗の実態に迫っていた。(《 》内の記述は過去記事より引用) ◆女性客が男性従業員と遊ぶ〝逆ソープ〟 当時の記事では、その実態を以下のように報じている。 《昔から江戸っ子の遊び場といやあ、吉原と相場が決まってたもんよ。それがどうだ、ええ。不況のせいか、近頃は閑古鳥が鳴いてやがる。寂しいねえ。 ん? と思ったら見慣れねえピンクの看板が出てやがるぜ。「クイーン」だと? ほほう、このご時世に、新しい店がオープンしたってえワケかい。一体(いってえ)どんな店だ? 「以前から営業してるソープランド『クイーンアリス』と併営している店で、いってみれば“逆ソープ”といいますか」(女性経営者・34歳)》 「逆ソープ」とは、その名の通り女性客に男性従業員と遊んでもらう「女性用ソープ」だった。300年以上の吉原の歴史でも初めてのことだろう。では実際どんなプレイがここで繰り広げられていたのだろうか。 《「泡風呂に入ってシャワーを浴びて、飲み物を飲んで、あとは女性のお客さんがどういう風にしてほしいか次第ですね。ベッドではお客さんにおまかせです。ずっとお話していてもいいですし」(同)》 果たして「お話」だけで済むものなのか疑問ではあるが、通常の男性向けのソープでも〝自由恋愛〟はあるのだから、つまりそういうことなのだろう。ちなみに料金は入場料(通常のソープの入浴料にあたる)が2万円とのことだった。 この女性経営者によると、若い女性や上品そうな年輩の女性から、料金やサービス内容を問い合わせる電話がかかってきていたという。ちなみに、男性からも電話が来るそうだが、こちらはお断りしていたとのことだった。では、どんな男性従業員がいたのだろうか。 《「現在、在籍者は15名。大学生、サラリーマン、自営業と様々で、年は20歳から33歳まで。女性経験一人というウブなコからプロっぽいのまでいろいろです。お客さんにアルバムを見せて、好みのタイプを選んでいただきます」(同前)》 男性従業員にも、なぜ「女性用ソープ」に入店したのか動機を聞いてみた。 ◆福岡の女性用ソープは8ヵ月で閉店 当時の男性従業員たちは、働き始めた理由についてこう語っている。 《「金が欲しくてね。1億円は貯金したいな」(33歳) 「新しい挑戦ですよ。ボクは40~50人経験あるから、どんな要求もOK」(24歳) 「家がここから近いんです。得意技は舌使いと指責め」(25歳)》 ‘24年現在、声高に叫ばれている〝多様性〟を30年も前に先取りしていたこのお店。果たして繁盛したのだろうか。 残念ながら、その後このお店が繁盛したかどうかは定かではない。だが、この記事から10年以上経った’07年2月にも福岡・中洲に女性向けソープランド『CC.Club』というお店が開店している。同店はオープン直後に全国より20代から50代までの女性が多数来店しており、東京や大阪から毎月のように訪れるお客もいるなど、かなり繁盛していたそうだ。 だが、この『CC.Club』は8ヵ月あまりで閉店してしまった。その原因は、お店が中洲の風俗街のど真ん中にあり、「入りづらい」と地元の女性から敬遠されてリピーターが定着しなかったからだという。また、人気の男性従業員は1日に何人もの女性を相手にしなければならないため、体力がもたなかったことも一因だったと当時のウェブニュースで報じられていた。 現在、全国で200~300店存在するという女性用風俗はすべて無店舗型だ。店舗型のお店がなかなかできないのは、法律的な問題がまず一番にあるのだが、男性では1日に何人もの女性の相手をするのが難しいという事情もあるのかもしれない。
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