クラファン始動から約12年、□いまだ未完成□なのに…約1,125億円超えの資金をユーザーから集めたゲーム
Cloud Imperium Gamesが開発を続けている宇宙MMO『Star Citizen』のユーザーによる開発支援の総額が7億5,000万ドル(約1,125億円)を超えたことがわかりました。 【画像全2枚】
長期開発宇宙MMO、支援10億ドルも遠くない?
本作は、2013年よりユーザー向けの配信が始まったマルチプレイヤー向け宇宙シミュレーションゲームです。スペースコンバットや貿易など一般的な宇宙ゲーの要素から、そこからシームレスに繋がる銃撃戦まで、宇宙物全般が好きなユーザーに刺さる要素が満載ですが、当時最初にアナウンスされたシングルプレイヤー向けキャンペーンを含めてまだ完成はしておらず、現在はユーザーの開発資金のための支援パック購入と引き換えにプレイ権を付与するというサービス形態を取っています。
また、プレイ権を既に購入したユーザーも、ゲーム内アイテムである宇宙船などと引き換えに開発資金のための支援を追加で行うこともできます。
そんな本作ですが、ユーザーからの総支援額がなんと7億5,025万9,054ドルに。2024年3月時点で約6億7,000万ドルほどだったので、約8ヶ月の間に8,000万ドル近く増えたことになります。Kickstarterなどでクラウドファンディングが開始された2012年から数えるとおよそ12年もの歳月を経て、日本円でおよそ1,127億5,800万円以上に上る資金を集めています。
参考までに、『GTA V』の開発費はマーケティング費用と合わせ、当時換算で約264億円と言われています。
記事執筆時点で開催されているゲーム内イベント「IAE2954」も直近の支援を加速させたことが考えられます。ゲーム内の艦船メーカーの展示会、という体を取ってリアル時間に合わせて毎年開催されるこのイベントは、ゲーム内に新たに実装された、あるいは今後実装される新艦船が多数発表されるだけでなく、さまざまな宇宙船に無料で試乗して購入できるというものです。そこからゲーム内課金によって支援額が増加した可能性が高いです。
宇宙好きの夢が詰まった『Star Citizen』は、公式サイトにて支援購入可能です。「IAE2954」の期間は無料体験キャンペーンを兼ねており、その期間中は支援購入なしで同作を体験することが可能です。どういったゲームか詳しく知りたい方は、過去に掲載した記事をご覧ください。
Game*Spark みお