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スイスの「アート・バーゼル」が中止へ。新型コロナの影響免れず

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美術手帖

 世界最大のアートフェアとして知られるスイスの「アート・バーゼル」が今年、新型コロナウイルスの影響で中止となることが決定した。  「アート・バーゼル」は毎年スイス・バーゼル、香港、アメリカ・マイアミの3都市で行われる巨大アートフェア。なかでもスイスのアート・バーゼルは、とくに重要なフェアとして知られている。  同フェアは、当初6月開催予定だったが新型コロナの影響で9月に延期を発表。しかしながら、開催には至らなかった。  主催者は中止の決定について、多くのアート・バーゼルのギャラリスト、コレクター、パートナー、外部の専門家との綿密な協議のうえで行われたとしており、中止の理由として健康と安全のリスク、出展者やパートナーにとっての財政的リスク、海外への渡航の難しさ、そしてスイスにおける大規模イベントの規制緩和が最終決定されていないことなどを挙げている。  アート・バーゼルのグローバル・ディレクターであるマーク・スピグラーは、「我々は、ギャラリーがかつてないほどの経済的困難に直面していることを痛感しており、そのために熱心に取り組んできた」としながら、次にようにコメントを発表している。  「9月のフェアを成功させ、アートマーケットの回復をサポートしたいと考えていたが、残念ながら不透明な状況が続いてる。最善の方法は、来年6月に開催されるアート・バーゼルにおいて、アートワールドが期待するような国際的かつクオリティーの高いフェアを提供することだ」。  アート・バーゼルは、中止となった実際のフェアの代わりに、オンライン・ビューイングを開催予定。6月19日から6月26日までの会期で実施される(プレビューは6月17日から6月19日まで)。  なおバーゼルをめぐっては、3月に予定されていたアート・バーゼル香港も新型コロナウイルスの影響で中止。その代替として同月にオンライン・ビューイングを行った経緯がある。  アート・バーゼルとUBSが発表した2019年のアートマーケットレポート によると、アートフェアでの総売上高は166億ドル(約1兆7500億円)。相次ぐフェアの中止は、最終的に今年のアートマーケットにどのような影響をおよぼすのか、注視したい。

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