熊本城第三の天守、解体着々と 地震被害の復旧工事作業を公開
熊本市は5日、2016年4月の熊本地震で被災した国の重要文化財で熊本城の大小二つの天守に次ぐ第三の天守とも呼ばれる「宇土櫓」で、最上階の屋根を支える「小屋組み」の解体作業を報道公開した。32年度までの復旧を目指している。 市によると、宇土櫓は高さ約19メートル、三重構造で地上5階地下1階建て。17世紀初頭の創建とされる。これまでは壁や瓦を撤去し、過去の修理の痕跡などを調べていたが、5日から骨組みの解体に着手した。 県は今年4月から月に1度、宇土櫓の解体復旧の様子を公開しており、一般客も一番下の層の現状を見ることができる。