倖田來未（2023年11月撮影）

＜ニッカンスポーツ・コム／芸能番記者コラム＞ 　歌手倖田來未（41）のベストシングルツアー「KODA KUMI LIVE TOUR 2024　～BEST SINGLE KNIGHT～」東京ガーデンシアター公演を、このほど取材する機会に恵まれた。来年のデビュー25周年を控え、貫き続ける独自のスタイルにこめられた思いを聞いた。 　色気たっぷりに、激しく踊り歌うスタイルを長年続けている。今回の公演でも「クレオパトラ」を意識したセクシーな衣装で登場。ステージ上に観客をあげる定番の演出で会場を沸かせ、アンコールのMCではユーモアあふれるマシンガントークで笑いをさらった。 　公演前には、報道陣の前に「よろしくお願いします！」と笑顔で登場。開演まで1時間を切っていたが、ステージで見せる姿と全く変わらない、パワフルで明るい笑顔で取材に応じた。 　「当たり前ですけど、だんだん歳を感じるところはあります。でも、そういう時にバーンって背中を押してくれるのってファンの皆さんの声援なんですよね」と笑顔。「25年も歌わせていただけているのも、倖田來未を俯瞰（ふかん）で見たときにすごいなって、純粋に自分を褒めてあげられることだと思います」と胸を張った。 　プロデュースするカラーコンタクトレンズが「ドンキホーテカラコンランキング」で1位を獲得するなど、歌手活動以外でも活躍。長年“らしさ”を貫く背景には、ある思いがある。「流行ってるものを作りたいんじゃなくて、オンリーワンなものを作りたいんです」と真っすぐに語った。 　2000年にデビューし、“エロかっこいい”の独自路線で人気を獲得。20代での結婚、出産を経て、家族の支えもありながら歌手活動にまい進してきた。 　「カラコンもそうですけど、自分が良いと思っていることをやり続けることが、倖田來未にとっては幸せだと思うので。周りの圧に負けないようにといいますか、倖田らしくやっていけたら、また5年10年歌っていけるのかなって思います」とほほ笑んだ。 　12月には自身初のディナーショーが、6都市10公演で開催される。新たな挑戦を前に「歌で聞かせられるアーティストとして認めていただきたいと、年々思うようになっています」と明かした。 　「やっぱりどうしても、ビジュアルが先行する」と苦笑いしつつ「踊る倖田來未、セクシーな倖田來未っていうイメージやと思うんですけど、そこにもう1人『歌う倖田來未』っていうのを築くきっかけにできたら」と決意した。 　“倖田來未らしさ”はブラさず、次なる目標や新たなステージに向けて突き進む。「ファッションやライブの内容も『年相応に』とかいろいろ言われることもあるかもしれないですけど、年齢はあくまで数字やと思ってね」と明るく笑った。【玉利朱音】