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【京の菓子】菊の節句に宮中で行われた風習を意匠に ~俵屋吉富 烏丸店「着せ綿」

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◆俵屋吉富 烏丸店「着せ綿」 九月九日の菊の節句に 宮中で行われた風習を意匠に 九月九日は重陽の節句。宮中行事に起源をもつ五節句の一つで、一桁の陽数(奇数)の最大数である九が重なることから「重陽」と称されます。 【写真】若狭屋久茂の「ガネーシャ」は上質の和三盆に複数のスパイスを混ぜた干菓子 三月三日の上巳には桃花、五月五日の端午には菖蒲など、それぞれの節句に象徴的な植物があり、重陽では菊がその役を果たします。古来、菊花は不老長寿をもたらす薬と考えられており、花びらを浮かべた酒を飲むこともこの日の習わしでした。 京菓子の意匠には、宮中の行事を題材にした菓子がいくつもありますが、重陽の節句の「着せ綿(きせわた)」もその一つ。着せ綿とは重陽の前日に菊の花に綿を被せておき、露を集め、その綿で身を清める行事のこと。 俵屋吉富の着せ綿は、こなし生地で菊花をかたどり、白いつくね芋のそぼろをふんわりのせて綿を表現。そっと楊枝を入れると、内側からこし餡がのぞきます。 なんとも風雅で縁起の良い、この季節ならではの菓子です。 ーーーーー 俵屋吉富(たわらやよしとみ)烏丸店 京都市上京区烏丸通上立売上ル TEL 075・432・3101 営業時間:9時~17時 無休 着せ綿 1個 350円(税別) 取り寄せ不可 販売期間:9月1日~9月15日(予約が望ましい) ーーーーー (撮影=山形屋平兵衛)

ふくいひろこ

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