暑い時期は、怪我や故障が起きやすい!? ベテランシングルが体のケアで気を付けていること【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「忘れがちな夏の身体のケア」がテーマです。
暑い時期に、怪我や故障が起きやすい!?
お盆休みが明けて、今週から「通常営業」という方も多いかと思います。なかにはお盆休みに「ゴルフ入れまくった」という方もいらっしゃると思います。 気温の高いこの時期のゴルフ。暑さはシンドイですが、身体はよく動くし、飛距離も一年で一番伸びる時期。冬と比べればゴルフの楽しみが倍増する季節とも言えるかも知れません。 しかし、この時期に意外と多いのが、怪我や故障など身体のトラブルです。私自身、頚椎ヘルニアや五十肩を経験していますが、いずれも夏の暑い時期に発症したものでした。 なぜ身体が動くハズのこの時期に故障が多いのでしょう? この時期のゴルフ。スタート前から気温が高く、何もしなくても汗ばみ、身体も温まっています。 冬ならしっかり時間をかけてストレッチやウォーミングアップを行って身体をほぐす、という方も、「身体は温まっているし、2、3回素振りでもしとけばOKでしょ!」などと、「準備運動」が疎かになりがちかと思います。 これが実は要注意。身体は温まっているように感じても、ゴルフスウィングに必要な筋肉や関節がしっかり動く状態になっているかは疑問です。 いきなりドライバーをマン振りして、腰や肩を痛めたり、人生初の「ギックリ腰」を経験したなんていう話も実は夏に多いのです。 汗をかいて身体が温まっているように感じても、最低限、①首、手首、足首 ②腰や股関節周り ③肩や肘、肩甲骨周り、はしっかりほぐすようにしましょう。 もう一つ、大切なのはラウンド後のケアです。 一日中、大量の汗をかいてラウンドから上がった後、シャワーを浴びればスッキリ&サッパリ。本人としては自覚しにくいと思いますが、酷使した筋肉や関節はこわばったままということも多いのです。 出来れば5分でも湯舟につかって、身体を緩め、疲労物質を取り除く時間を作りたいものです また、プレー後に筋肉を過剰に冷やすのも危険です。車や室内で冷房をガンガンかけるのは気持ち良いですか、肩や首、腰になど、特定の箇所に冷風を浴び続けてしまうのは故障の元。身体が固まらないように注意しながらクールダウンするように心がけましょう。 スポーツにおける怪我や故障としいうのは、「経験してみないと分からない」と言います。 長年、どんなに身体を酷使していても、「痛いとこなんてない」と豪語していた選手が、一度の故障で、選手生命の危機に立たされるなんてよく耳にする話ですが、本人は経験するまで、「そんなの他人事」と思っているケースがほとんどではないでしょうか? 怪我や故障のせいで、思い切ったプレーが出来なくなる。というのはとても辛いことです。 私自身も、身体の故障に悩まされ、コンディションを整えつつ、パフォーマンスを向上させるという難しい課題が常につきまとうようになりました。 健康なら一生続けることが出来るゴルフというスポーツ。 出来るだけ長くプレーを楽しむためにも、「痛くない」人でも、日頃から身体のメンテナンスに気を付けていただけたらと思います。
ゴルファー応援隊長・マツケン