【巨人】FA大山悠輔が阪神残留 阿部監督や坂本勇人からのエール届かず
巨人側の熱烈エールも、歴史的FAは実現しなかった。国内FA権を行使していた大山悠輔内野手(29)が29日、阪神残留を決めた。 4年ぶりリーグ優勝を果たしたものの日本シリーズ進出を逃した巨人は、シーズンを通して不動の4番・岡本和の後ろを打つ「5番打者」不在に悩んだ。国内FAを宣言した大山に白羽の矢を立てたが、これまで阪神の生え抜き主力の巨人へのFA移籍なし。高いハードルをクリアするため、巨人からは指揮官の阿部監督を始め、主力選手らが大山にエールを送っていた。 坂本勇人内野手(35)が26日の契約更改の席で、「大山くんはいい子なので、来てほしいなと思います」と話せば、岡本和も同日の「NPBアワーズ」で「ジャイアンツに来られるとなれば一緒に同じ右バッターとして2人で高め合いたいなと思います。チーム内で競い合いたいなという気持ちもあります」とエールを送った。 その一方で奈良出身で阪神ファンでもあった「Gの4番」は「虎の4番」の複雑な心境も思いやった。岡本和は「阪神に残ったとしても、同じリーグの同じポジションで同じ右バッターなので、すごく参考になるところも多い。2人で高めてセ・リーグを盛り上げたいなという思いもあります」と正直な思いを吐露していた。 大山残留で来季の「伝統の一戦」はさらに盛り上がりそうだ。
東スポWEB