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南沢奈央「猫の行動が理解できない……」おうち時間が増えて対“猫”関係に悩む

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Book Bang

猫の首に鈴

 おうち時間が増えて、実家の猫たちとの時間も増えている。  私の家から実家へは歩いて行ける距離なので、散歩で外に出た時などに、両親と2匹の猫たちの様子を窺いに寄ったりする。  猫たちと過ごす時間が増えたら、悩みも増えてきた。  猫のことが、分からなくなってきたのだ。  たとえば、最近わたしが来るや否や、トック君がわたしの元へ駆け寄ってきて、足にスリスリ。白いまん丸ボディで、すり寄ってきてくれるようになったのだ。もしかして、わたし、歓迎されてる……? うれしくなって、ヨシヨシと撫でてやると、すごく嫌そうに身をかわし、俊敏に離れるではないか。さらに、わたしが触ったところを掃除するようにペロペロとなめるのだ。ショック。到着早々、胸にモヤモヤした気持ちと、ジーンズの膝下部分に大量の毛だけが残る。  どうしてあなたはそういうことをするの?  スリスリからの手のひら返しの他にも、様々な場面でそう思うことが最近多い。

 猫の行動が理解できない。対人関係ならぬ、対猫関係に悩んでいるとき、一冊の本を思い出した。  昨年の夏、猫たちを飼い始めた頃、「これで猫ちゃんたちと早く仲良くなれるといいですね」とファンの方がくださった、その名も『マンガでわかる 猫のきもち』! 『まめねこ』や『トラとミケ』(昨年紹介させていただきました!)など、犬猫のゆるキャラマンガを手掛ける、ねこまきさんのマンガと、「ねこの博物館」館長である動物学者の今泉忠明さんの解説によって、猫の本音を解き明かしていく。  ねこまきさんが描く、猫と暮らす日常の一コマは、まるで我が家を見ているみたい。猫を飼ったことある人なら、「あるある」が止まらないはずだ。  ウンチをした後、必ず家中を駆け回る。ベロが出っぱなし。人差し指を突き出すと鼻を近づけてくる。新聞を広げると邪魔しに来る。靴下の臭いを嗅ぎに来る。2匹の猫の毛づくろいがシンクロしている。などなど。  猫って、不思議だなぁ、かわいいなぁ、すごいなぁ、分からないなぁ。ほっこりしながらも、疑問に思っていた猫の行動の真実を、隣のページで今泉さんが解説してくれる。猫愛に溢れたやさしい文章を読みながら、目から鱗が落ちつづける。  例の、触ったところをすぐにペロペロとなめる、飼い主にとっては傷つくしぐさ。それに関して、「別に、触られたことが嫌だったわけではありません」とあった時には、目から涙が落ちそうになった。まさか、「飼い主のにおいを味わっている」なんて……。  スリスリには、逆に、外から帰ってきて猫のにおいが薄まっている飼い主に、自分の体のにおいを付け直しているという意味があるのだそうだ。  スリスリからの手のひら返しと思っていた一連の行動が、においの交換だったと知って、スッキリ! 次行った時にはショックを受けるどころか、小躍りしてしまうかも。

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