“日本式”の台湾新幹線「増車」へ 開業時から乗客“5倍” 日本企業が車両検修設備を拡張
三菱重工が車両検修設備の拡張を担う
三菱重工業は2024年11月29日、台湾高速鉄道を運行する「台湾高鉄」から、車両基地内の検修庫増設に伴う関連設備の新設・改修工事を受注したと発表しました。 【規模なかなか!】これが三菱重工がつくる「車両基地設備」です(画像) 台湾南部、左営(高雄市)の車両基地にある車両検修設備の拡張を請け負います。現在12両編成となっている高速鉄道の増車を見据えたインフラ整備です。 台湾の高速鉄道は2007年の開業時に年間約1500万人であった乗客数が、2023年には約5倍の約7300万人へ増加。累計乗車客数は8億人を突破したそう。高鉄は乗客数の増加に対応する工事を進めています。 もともと台湾の高速鉄道は日本企業7社のコンソーシアムが受注し、700系新幹線ベースの車両が使われるなど“日本式”のシステムで建設されました。今年4月には、N700Sベースの新型車両を日本車輛製造が受注しています。 三菱重工は、2016年に開業した高速鉄道の台北―南港間延伸プロジェクトなどに関わっており、今回の検修設備の受注は、その実績が高く評価されたとしています。
乗りものニュース編集部